「毎月1万円貯金」か「児童手当全額貯金」で高校・大学の入学金が貯まる!
さて、口座が開設できたら、少なくとも「毎月1万円の貯金」を目標に設定します。
子育て中の家計は苦しいのですが、ここががんばりどころです。もし、18歳の誕生月までがんばれば、12月×18年で216万円が貯まる計算になります。
200万円というのは、「高校の入学時諸費用」+「大学の入学時諸費用」の合計額を満たします。日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2015年2月)によれば、高校の入学に29万円、大学に102万円がかかっているそうです。
大学は入学金がかかるだけでなく、年間の費用も年142万円と大きく、初年度の負担合計は246万円ですから、その年の年収から負担することは不可能でしょう。「誕生と同時に毎月1万円」のがんばりが、負担を大きく楽にしてくれるわけです。
もし、毎月積み立てていくのが大変なら「児童手当」を全額貯金に回すという方法もあります。児童手当は3歳まで月1.5万円、小学校卒業まで月1万円(第一子の場合)、中学生まで月1万円ですから、15歳半で卒業するとすれば、186カ月のあいだ1万円ペースの貯金をしたのとほぼ同様の効果が得られるわけです。
児童手当が自分の銀行口座に振り込まれるたび、こどもの口座に振り込むなら、年3回ですから手間も軽くてすみますし忘れることもないでしょう。
(参考)日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2015年2月)」
知識があれば「こどもの名前で投資」もやってみよう
もし、知識と経験があって、無理のない範囲でチャレンジしていたいのであれば、こどもの名義で証券口座を作り、投資をしてみる方法もあります。
この場合、こどもの銀行口座をオンラインバンキングできるようにし、そこから自動入金できる証券口座が便利です。ただし、ネット証券会社は未成年口座が開設できない場合もあります。
詳しくは、証券会社のホームページ等で確認してみてください。
いずれにせよ、「こども名義」の口座は入金はしても原則おろさないというくらいの覚悟で利用してみましょう。こどもの笑顔を思い浮かべて、やりくりに苦しい時期も解約せず、ガマンしてください。15年後や18年後、努力はきっと報われることになるはずです。