6秒を待つためにすること

6秒間は頭の中が怒りでいっぱいです。そのことを考えれば考えるほど冷静にはなれなくなってしまいます。

そこでオススメする方法が『怒りの温度づけ』です。

まったく怒ってない穏やかな状態を0℃、人生最大の怒りを10℃とします。

毎日生活する中で腹が立ったとき「今のイライラは何℃かな?」と頭の中で考えます。

頭の中で考えているうちに、怒りのピークの6秒はあっという間に過ぎ去り、冷静な判断ができます。

さらに、毎回温度づけをしていると「あっ、このイライラってこないだも子どもへ怒ったときと同じだわ。あのとき6℃だったけど、よく考えるとそんなに腹を立てるほどじゃないかも。だから3℃かな?」というように、怒りを客観的に見ることができるようになります。

怒りを客観的に見られるようになれば、自分のイライラや怒りのパターンに気づくことができるようになってきます。そうなれば、怒る必要のないことで子どもへ感情をぶつけることも減ってくるわけです。

子どもへも夫へも、さらには仕事でも、腹が立ったらまず『6秒待つ』ことを心がけてみましょう。そのためにも、『怒りの温度づけ』をぜひやってみてください。

私たちは『喜怒哀楽』の『怒』以外の表現は知っていますし、誰もが表現できます。

ところが『怒り』の表現の方法や扱い方については、実はだれもよくわからず自分独自の方法で表現しているのです。
だから『怒り』の感情で人を傷つけたり、自己嫌悪になったり、後悔することになってしまうわけです。