ゴールデンウィークに公開となる『映画 おしりたんてい カレーなる じけん』でゲスト声優を務めている爆笑問題の太田光さんにインタビュー!
なぜ子どもたちはお尻やオナラが大好きなのか? という“難問”から、映画館で映画を見ることの楽しさ、物語に親しむことの大切さまでたっぷりと話を伺いました!
「うんこドリル」の大ヒットを例に出すまでもなく、こどもたちは“おしり”や“おなら”が大好き!
そんな子ども心に巧みに寄り添った個性的なキャラクタ―と共に、謎解きの要素もあり、絶大な人気を得ている児童書が「おしりたんてい」シリーズ。
NHK Eテレでアニメ化もされた本作がゴールデンウィークに『映画 おしりたんてい カレーなる じけん』として劇場で公開されます。
中身を見ればこのたんてい、意外と(!)エレガントかつ紳士ですが、見た目(=顔がお尻)や必殺技(=オナラ?)に顔をしかめる親御さんもいるかもしれません。
太田さんに本作の魅力を語ってもらいます。
顔がおしりで、しかもカレー食うなんて最悪だよ! それが面白いんだよね
――『おしりたんてい』への出演が決まったときの心境は?
中身は見たことなかったけど、『おしりたんてい』が子どもたちに人気があるってのは知ってたから、嬉しかったね。
田中(裕二)は『プリキュア』の声やるっていうから「ふざけんなよ!」と思ってたんだけど、『おしりたんてい』の話が来たからね。
『おしりたんてい』のほうが『プリキュア』よりも全然、面白いからね。『プリキュア』なんて…。
――同じ東映配給で、どちらも人気作品ですのでそのくらいに!(苦笑) お話の内容を見てどんな印象を持たれましたか?
面白かったね。なるほど、これは子どもたちに人気出るよなぁって。
だって子どもは…いや、俺もいまだにそうだけど、みんな、ウンコとかおしりとかオナラのような表現って無条件で大好きだからね。
というか、顔がおしりで、しかもカレー食うなんて最悪だよ! それが面白いんだよね。オナラで敵をやっつけるってのもね。
そんなおしりたんていは、推理はエクセレントで紳士的
――そんなおしりたんていですが、推理はエクセレント。人柄は優しく紳士的で、振る舞いもエレガントなんですよね。
そういうところがうまいよね。うらやましいね。
俺がTVでおかしなこと言ったらすぐ怒られるのに、『おしりたんてい』はEテレで放送してるってどういうことだよ! って(笑)。
――今回、太田さんが演じたのは、アルパチというちょっとぶっきらぼうなキャラクターですね。
ひねくれた役でね。チラッと出るだけなんだけど、もうちょっと出番増やしてほしかったね。むしろ次回作は『アルパチたんてい』でいけるんじゃないかって思ったね。
――もしくは田中さんとのコンビでたんていと助手を演じるというのは?
田中はいらないね、下手くそなんだもん、あいつは。
――ちなみに田中さんは、太田さんが『おしりたんてい』に出演するというのは知ってるんですか?
俺は言うつもりなかったんだけど楽屋でスケジュールの確認してて、マネージャーが「『おしりたんてい』は○日です」とか言っちゃって、そしたらあいつ「え?『おしりたんてい』やるの?」って。
俺は「いや、ちょっとお前は関係ないから話に入ってこないで」って言ったんだけど「うちの子どもが大好きなんだよ」って。それでも「いや、知らないよ。関わらないで」って言ったんだけどね。
太田光「東映まんがまつり」の思い出の作品
――今回、『映画 おしりたんてい』は、29年ぶりに復活する「東映まんがまつり」の4本立ての作品のうちの1本で上映されます。太田さん自身、子どもの頃は「東映まんがまつり」に足を運んで、思い出の作品もあるそうですね?
思い出がいっぱいあるね。『長靴をはいた猫』に『空飛ぶゆうれい船』、『海底3万マイル』…どれも思い出深いね。
『長靴をはいた猫』は本当に大好きで、アニメを元にした紙芝居や絵本も持ってたし、監督が矢吹公郎さんっていうんだけど、実は俺の大学の同級生のお父さんなんですよ。大学でその同級生と話してて「え? お前のオヤジが『長靴をはいた猫』作ったの? すげーじゃん!」って。
いまでも東映アニメーションのマークになってるくらいだし。もちろん、ウルトラマンや仮面ライダーも好きだったけど、映画館でしか見れないアニメということで特別でしたね。
――太田さんはご自身で映画監督もされていますが、映画館で映画を見るという体験には特別な思いが?
ありますね。僕らが子どもの頃、夏休みは「東宝チャンピオンまつり」か「東映まんがまつり」だったから。
当時は子ども向けの映画ってそれくらいで、映画館って大人が行く場所だったんですよ。
夏休みだけ、子どもたちも映画館に行って映画を見れる。その一日の体験全てを含めた楽しい思い出だね。