アンリです。太陽の日差しが気になる季節がやってきましたね。
日焼け止めを塗ってもなんだか日焼けしているような……そんな経験ってありませんか。
それは、日焼け止めの使い方によって、その十分な効果が発揮できていない可能性があるからなのです。
今回はそんな日焼け止めの「スキマリスク」についてご紹介します。
「塗っても焼ける」の本当のところ
花王のブランド『ビオレ』が立ち上げた「アウタースキン研究所」は、日常的に日焼け止めを使用している20~40代の女性1,545人を対象にした日焼け止めに関するインターネット調査を実施。
日焼け止めを塗ったのに日焼けしたことがあるか質問したところ、50%が「ある」、36%が「どちらかといえばある」と回答し、多くの人が「塗っても焼ける」ことがあると感じているようです。
そこで、「アウタースキン研究所」と「一般財団法人 日本気象協会」は、“塗っても焼ける”これらの原因を『スキマリスク』として、日焼け止めの正しい使い方などを紹介しています。
「スキマリスク」が生まれる注意点
なぜ、日焼け止めのスキマリスクが生まれるかというと、「日焼け止めを塗る量」や「塗り直しの頻度が少ない」こと、「塗り方にムラがある」こと、そして、「汗、水やこすれなどで日焼け止めが落ちる」ことなどが考えられます。
つまり、せっかく塗った日焼け止めも、結果的に塗りムラができてしまっていることで、気づかぬうちに紫外線の侵入を許してしている可能性が。
UVケアの塗り残し注意箇所9つ
また、塗り残しが多い部分として、以下があげられます。
- 耳
- 目のまわり
- 腕の後ろ
- あご下
- 首
- うなじ
- デコルテ
- 足の甲
- そでまわり
また、額、鼻、頬骨は、汗、皮脂、擦れなどによって日焼け止めが落ちやすい部分です。
特に屋外で遊びまわる子どもたちは、汗をかいて日焼け止めが落ちてしまうことも多いので、しっかり塗り直していくことが必要ですね。
薄着になる季節には、衣服の胸元や繊維の「スキマ」からも紫外線が侵入しやすくなるので、服を着る前に日焼け止めを塗るなど、より入念な対策が必要だそうですよ。
ウォーターベースの日焼け止めにミクロレベルのスキマあり
ウォーターベース(ジェル)タイプは、使用感の良さやつけ心地の軽さ、洗い流しやすさなどから、年代問わず、最も使用率が高い剤型なのだそう。
しかし、花王の研究によって、ウォーターベースの日焼け止めを肌に塗り、その表面の状態を観察すると、ミクロレベルで日焼け止め剤が肌に不均一に分布していることがわかったそうです。
そして、花王は7年にわたる研究の結果、ミクロレベルの塗りムラを防ぐ世界初の技術「ミクロディフェンス処方」の開発に成功し、汗・水や擦れへの耐久性を飛躍的に高める技術「タフブーストTech」も開発し商品への採用しています。
今年も日焼け対策が必須!
日本国内での紫外線量は長期的に増加しているといわれ、日本の夏は、世界で最も蒸し暑い国というデータもあるように、近年の気候変動による高温・多湿な環境は、発汗による日焼け止めの『スキマリスク』を増幅させる理由のひとつといえそうです。
気象庁が発表した最新の長期予報によると、気温は、春は平年よりも高く、夏は平年並の見込みで汗をかくことが多くなりそうです。
人体に及ぼす紫外線の影響度(UVインデックス)は、例年は7月が最も大きくなるので特に注意が必要だそうです。
外出前に塗るのはもちろん、塗り方にムラがないように気をつける、ミクロレベルの塗りムラを防ぐ UVケアなどで対応する、またはしっかり塗り直すことで、できるだけ「スキマリスク」を回避していきたいものですね!
日焼け止めを正しく塗って、家族でこれからの季節に備えましょう。