『スナップ』プン(ワラントーン・パオニン)
クーデター直後の戒厳令下のタイを舞台に甘酸っぱい恋を描いた青春ムービー。
帰郷した田舎で元カレと再会し、彼と過ごしたころの時間を思い出すヒロインのプンを演じたワラントーン・パオニンの清楚な美しさには誰もが目を釘づけになるに違いない。
現在は大学生の彼女はガールズグループに所属していたこともあり、本作で映画デビュー。年末には歌手デビューも予定されているというから、いまのうちにチェックしておいた方がいいかもしれない。
『The Kids』ジアジア(ウェン・チェンリン)
1児の父母になった10代のカップルの行方を見つめた台湾の女性監督サニー・ユイの長編デビュー作。
昨年の東京国際映画祭で上映された『共犯』でもその美貌を印象づけたウェン・チェンリンが、幼い妻から母親になるヒロインのジアジアを体当たりで演じ、その儚げな美しさで観る者の目を釘づけに。彼女を見るだけでも価値がある。
『if Only』サミーラ(ニディ・スニール)、クシャーリ(カーヴヤ・トレーハン)
ネットで知り合った新しい恋人と関係を深める写真家の前に女優になった元カノが現われて……インドの若き鬼才が多彩な映像テクニックを駆使して描くトライアングル・ラブ・ストーリーだが、ふたりの女優かとにかく匂い立つほどセクシーで美しい。
果たして、主人公の写真家は最終的にどちらと結ばれるのか? それとも……。このどこか不思議な写真を見ただけで、そそられてしまう。
『レイジー・ヘイジー・クレイジー』
10代の女子3人組の恋や嫉妬、裏切りを赤裸々にエロティックに描いた新世代の香港ガールズ・ムービー。
蒼井そらが本人のそっくりさん役で出演しているのも話題だが、いまを生きる香港の女子たちの姿が、援交などのリアルな設定と多用されるヌードシーンで生々しく映し出されて刺激的。
スキャンダラスなのに、どこか軽くて空虚な空気がいまの時代をまんまと伝えている。