初舞台を控える佐々木希

 舞台「ブロッケンの妖怪」公開稽古の取材が29日、東京都内で行われ、出演者の竹中直人、生瀬勝久、佐々木希が出席した。

 この作品は、自然現象“ブロッケンの妖怪(=ブロッケン現象)”が起きる孤島を舞台にしたホラーコメディー。舞台は初となる佐々木は「公開稽古の出番の前まではもちろん緊張しましたが、しっかりしなきゃという方が勝ちました。ステージに立ってみると堂々としなきゃいけないと思って、緊張も忘れていました」と明かした。

 佐々木の堂々とした姿に、生瀬は「初共演ですが度胸があってびっくりしました。ちゃんと女優さんですごい」と感想を語り、竹中も「舞台に立って現れた瞬間に華があるというか、やっぱり女優さんだなと思ってびっくりしました」と絶賛した。

 稽古から竹中と生瀬に助けられてきたという佐々木も、「お2人に囲まれてお芝居をさせていただくのも本当に奇跡に近いこと。いろいろ助けてくださって、今までたくさんのアドバイスをもらったのでこの日を迎えられたのだと思います」とあらためて感謝を述べた。

 2011年の舞台「ヴィラ・グランデ 青山~返り討ちの日曜日~」から4年、再び舞台上で竹中とタッグを組む生瀬は「竹中さんに憧れてこの世界に入った人間なので、夢がかなった。4年前に一度共演させてもらっていますが、同じ板の上でのチャレンジです。先輩にどんとぶつかっていくというか」と喜びを語り、竹中は「怖いですよ、どーんとぶつかってくるから。でもお優しいし間口の広い方なので、胸を借りる感じです」と先輩の余裕。

 また、アンジャッシュの渡部建との交際が噂される佐々木に「特別に見に来てほしい人はいるか」との質問が飛んだが、すかさず竹中が「一番来てほしいのはネアンデルタール人、二番目は北京原人だと話したよね。それは無理がある」と助け船を出した。

 その後も地方公演での食事についてグルメ通で知られる渡部をにおわせる質問には生瀬が「参考にするのは『食べログ』。(評価)3.5以上じゃないと行かない」とフォローするなど息の合ったコンビネーションを見せていた。

 舞台は10月30日~11月1日に東京・シアター1010、12日~29日にシアタークリエで上演されるほか、全国12カ所をまわる。