(左から)篠原哲雄監督、本田翼、佐藤浩市、尾野真千子

 第28回「東京国際映画祭」のクロージングセレモニーが31日、東京都内の六本木ヒルズで行われ、クロージング作品の『起終点駅 ターミナル』に出演した佐藤浩市、本田翼、尾野真千子、篠原哲雄監督が登壇した。

 本作は、果ての街・釧路で人生の終わりへと向かっていたはずの男と女が出会い、孤独を分かち合い、新たに歩き出す姿を描く。

 本映画祭に参加するのは6回目となった佐藤は「クロージング作品として非常に日本映画らしい映画を持って来られたことを、自分としてもとても光栄に思っています」とあいさつ。

 7月に一般男性と結婚して以来、初の公の場となった尾野も「久しぶりにこんなたくさんのフラッシュを浴びて緊張しております」とはにかみながら「とても良い作品に出会えたこと、その作品でこの場に立てることをとても幸せに思っています」と感謝の言葉を述べた。

 また、佐藤演じる完治によって人生を大きく変えられる女性を演じた尾野と本田。実際に、佐藤と共演した感想を問われた本田は「ほとんど二人芝居で、本当に毎日緊張もしていたけど、浩市さんの仕事に対する姿勢を間近で見ることができて充実した日々でした」とコメント。

 尾野も「この(映画の)通り、人生を変えていただいたんではないかと思います」とちゃめっ気たっぷりに語った。

 一方「完治のような男性をどう思うか」と聞かれた本田は、「静かに物事を捉えるタイプだけどただ一つ、料理には熱中されていて…。私も一つのことに熱中できる方はすてきだと思います」と回答。

 尾野は「一人の人を長く思う、そういう男性がこの世の中では多いのではないかと。そして、私の周りでは多いです」と語った。