白みそと餡子の相性バッチリの“和三盆”お雑煮

[鹿児島県 焼きエビ雑煮]

干して焼いたエビとしいたけの出汁。九州の甘い醤油を使ったすまし仕立て。具はほうれん草、もやし、かまぼこなど。エビが香ばしく、出汁の甘さもよかった。具がもやしというのも新鮮。

[香川県 あん餅雑煮]

あんこが入ったお餅がイン。いりこ出汁、白みそを使用。最初はびっくりしたけど、あんの甘さと白みそのまろやかなしょっぱさが意外といける。

会場からは「あり得ない!」「不思議〜」といった声も。筆者も初めて食べた。上にかかった青のりの香りが食欲を誘う。

香川県は、昔から和三盆の産地。高級食材のため庶民は食べられないけれど、お正月くらいは食べたい! ということで餅の中に隠して食べていたのが起源だそう。様々な歴史が詰まったお雑煮、確かにおもしろい!

[奈良県 きなこ雑煮]

白みそ仕立て。具はお豆腐とにんじん。珍しいのが、汁の中のお餅を取り出してきな粉につけて食べるところ。

これも初めての体験。粕谷さんいわく、お餅を取り出して食べることは、全国的にも割ある方法だそう。岩手では砂糖や出汁で味付けした「くるみだれ」につけて食べる地域があったり、福岡では、納豆につけて食べる地域もあったりするとか。雑煮、なんて自由なんだ!