お雑煮に合う全国の“小松菜”を堪能!
さらに、日本あちこちにある小松菜の食べ比べもできた。粕谷さんが今注目しているのが小松菜。名前は地域によって、かつお菜、もち菜、雪菜、真菜といろいろ呼び方は違うものの、どれも小松菜の一種だそう。
えぐみが少なく甘みあるもの、苦味が強いものなど、土地によって違いがある(わずかな違いで難しいけど)。その地域の土や水で味も変わるのが、おもしろい。
いろんなお雑煮をいただいた後の、あっさりとしたお浸しは、口のなかがキリッとしてよかった。あと、小松菜、特有の苦味なんかがきいて、日本酒の燗とあわせてもいけた!
“一日一雑煮”を実践中!?
お雑煮をたらふく食べて大満足! それにしても雑煮の世界は広かった。
「お雑煮ってホントおもしろいでしょ〜!!」と粕谷さん。
現在は、全国のお雑煮もパッケージ化しつつ、ご当地カルタも開発中だそう。46都道府県(沖縄には雑煮がない)のお雑煮カルタ、雑学にも詳しくなれそう! でも見ているうちにお腹が空きそう……。
閃き作家の高柳さんもカルタ開発のプロジェクトメンバーの一員なのだそう。実は、高柳さん、粕谷さんの「お雑煮やさん」の最初のお客さんだったとか。縁ってあるのですね。
お雑煮研究所の開発したレトルトのお雑煮が、この日は特別料金で販売された。
粕谷さんは、一日一お雑煮を実践中。「特別な日のものではあるけど、朝ご飯とかにもいいですよ! 食欲なくても汁物って入りますよね〜」と朝雑煮がおすすめだそう。
同行のライターと「朝いけそう! 昼もいいよね!」と雑煮談義でもりあがった。イベニア上層部からは、「雑煮がマズいわけがない」という名言(?)まで生まれた。
汁とお餅。もはや日本人のDNAレベルに刻まれた美味しさなのかもしれない。食べ過ぎでお腹がドーンとならないようにだけ、気をつけます。
取材/橋村望