映画『劇場版 MOZU』大ヒット御礼舞台あいさつが18日、東京都内で行われ、出演者の西島秀俊、長谷川博己と羽住英一郎監督が出席した。
シリーズ完結編となる本作は、公開から2週連続で観客動員数ランキング1位を獲得し、倉木尚武役の西島は「とにかく皆さんに見ていただきたくて命がけの撮影をしてきたので、ただひたすら感謝しています」とファンに思いを伝え、「テレビシリーズのころからの戦友、長谷川くんと舞台あいさつができて非常にうれしいです」と喜んだ。
数々の奇行や「チャオ!」のせりふで人気を集めた東和夫役の長谷川は「チャオ!」とあいさつするも笑いをこらえきれず、「やり切った感。この作品がヒットしてくれたおかげでこうしてやっと劇場版の舞台あいさつに出ることができてよかったです」と充実感をのぞかせた。大歓声に包まれた会場に、西島も「やっぱり大人気。生『チャオ!』がいきなり聞けるとは思っていなかったから俺も感動しちゃった」と大笑いした。
東のキャラクター作りについて長谷川は「最初のシーンで僕が車に乗って去っていくところで、リハーサル後に羽住監督から『ここで東の狂気を見せてください』と言われた。どういうことだと戸惑って、乗っていたのがイタリア車のマセラティだったので『チャオ!』と言ってみたんです」と秘話を明かした。
東を演じる長谷川には西島も一目置いていたようで、とあるシーンの撮影では「(長谷川の乗った)飛行機が1日以上遅れて直前に着いて、何が何だか分からないまま車に乗せられてあの演技をやっていますから。めちゃくちゃ危ない撮影だったのに、よくあの中であんなふざけた演技ができるなと思いました」と爆笑しながら振り返り、長谷川は慌てて「真面目にやっているんですよ。ふざけてないです」と弁解して笑いを誘っていた。