「第7回TAMA映画賞」の授賞式が21日、東京都内で行われ、最優秀女優賞を受賞した綾瀬はるか、最優秀新進女優賞を受賞した広瀬すずほかが登壇した。
本賞は、多摩市および近郊の市民からなる実行委員が「明日への元気を与えてくれる“いきのいい”作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝を込めて表彰するもの。
『海街diary』で4人姉妹のしっかり者の長女を演じ、最優秀女優賞を受賞した綾瀬は「本当にうれしくて感謝しています」と喜びのコメント。この日は、妹役を演じた広瀬も登壇しており「今日は“末っ子”に会えてとてもうれしいです」とほほ笑んだ。
また以前「(自分は)妹気質なので、これまでにない新鮮なチャレンジだった」と語った綾瀬。あらためて「最初はすごく(自分と)かけ離れている女性だなと思っていたけど、やっていく中で意識していなかった自分が出てきたりして“意外とさち姉と似ているかも”と気付かされる部分もあった」と振り返った。
撮影現場では広瀬をはじめ、次女役の長澤まさみ、三女役の夏帆とも実際の姉妹のように仲が良かったという。綾瀬は「そうですね…。撮影じゃない時は基本的に長澤まさみちゃんが仕切ってくれて長女のようでした」とちゃめっ気たっぷりに明かした。
一方、広瀬は、自身の演じた四女“すず”について「初めはどんな役か知らなかったけど、知っていくうちに、すごく自分に近い運命的な役だなと思った」と告白。現場では台本をもらわず、監督がせりふを口頭で伝えるという手法が取られたという。「女優の仕事をしていく上で、恐らく最初で最後の経験。監督は『台本ありでもいいよ』と言ってくれたけど、“無しでやってみよう”と思ってやってみたら、すごくやりやすかった」と充実の表情を見せた。
来年は主演映画『ちはやふる』などの出演作が控えており、今後も「まだたくさんいろいろ経験して、呼吸して、いろんな映画に携われたらいいなと思います」と抱負を語った。
そのほか、2人が出演した『海街diary』(是枝裕和監督)と『きみはいい子』(呉美保監督)が最優秀作品賞を受賞。杉咲花(『トイレのピエタ』『愛を積むひと』『繕い裁つ人』)が最優秀新進女優賞を、この日は海外出張のため欠席となった樹木希林(『あん』『駆込み女と駆出し男』『海街diary』)が最優秀女優賞を受賞した。