ファミリー世帯であれば、こどもと動物園や水族館、そして遊園地に出かけます。入園料や入館料はけっこうかかりますが、そのとき気になるのは「年間パスポート」です。
チケット売り場のすぐ横で、「○○円で1年間入り放題です!」と書かれていると、とてもお得なチケットのような気がします。
しかし、なんとなく年間パスポートを買ったものの、結局1年間に2回しか来なかった、なんてこともあるのではないでしょうか。
買うか買わないか悩んだとき、どこに判断軸をおいて損益分岐点を考えるべきか、お金の専門家であり2人のこどもの子育て中でもあるファイナンシャル・プランナーのヤマサキさんがアドバイスしてみます。
子育てFPが持つ年間パスポートは4つ、その理由は?
ヤマサキさんは2.5歳と0.5歳のこどもがいますが、もっぱら2.5歳のこどもを遊ばせるために年間パスポートを4つ持っています。
具体的には、上野動物園、上野国立科学博物館、池袋サンシャイン水族館、品川エプソンアクアスタジアムの4つです。
この4つを選んでいる理由を簡単に説明すると2点です。
・元を取る確証がある
……すでに何度か通っていて、そこに年間パスポートの元を取るだけ通う自信があるところだけを選んでいます。結果として「家から近い」ところが優先して選ばれています。何度も通う可能性が高いからです。
・こどもが好き
……どんなに元が取りやすい場所でも、そもそもこどもが行ってくれなければ意味がありません。親の好みはもちろんですが、とこどもの年齢に応じた好みの変化も考えていく必要があります。
目安は「○回の入園料」より高いかどうか
ヤマサキさんが年間パスポートのコスパを考えるとき、ひとつの指針としているのは「3回で元が取れるかどうか」です。
遊園地、水族館や動物園などの年間パスポートはおおむね「3回」をベースに年間パスポートの値段を設定しているようです。
USJのユニバーサル年間パスは19800円ですが、1デイ・スタジオ・パスは7200円です。おおむね3回分ですね。サンリオピューロランドも約3回分です。
池袋サンシャイン水族館は年間パスポートが4000円のところ通常2000円ですから、2回分ということでかなりお得。品川エプソンアクアスタジアムも割安で、1.9回分で年間パスポートが買えます(年パス4200円、通常入場料金2200円)。2回で元が取れる年間パスポートはねらいめだと思います。
ちょっと高めなのは、上野動物公園など。通常600円のところ、年間パスポートが2400円ですから、「4回分」ということです。まあ、一回あたりの入園料は安いんですけれどね。