毎年届く大量の年賀状。そこにドーンと子どもだけの写真が載っている葉書が混ざっていることがあります。これって常識、非常識どちらなんでしょうか?
今日は年賀状の子どもの写真について『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がふと思うことについてお話ししたいと思います。
年賀状の本来の意味、ちゃんと理解してますか?
会社のポストに取引先から届いたたくさんの年賀状、その中の何枚かに見知らぬ子どもの写真が載った年賀状があります。でも、この子どもには社内の誰も面識がありません。取引先に送る賀状としてはちょっと非常識ですよね。
年賀状はもともと、“新年を祝い、これを言葉をもって挨拶し、旧年中の厚誼の感謝と新しい年に変わらぬ厚情を依願する気持ち”を元旦に文章にしたためて葉書で送るものです。その中で“かなり親しい相手へ送る場合などには近況を添えることもある”とされています。
それなのにいきなりドーンと子どもだけの写真は趣旨からしてちょっとおかしい気がします。
友達だからOKとは限らない
家庭に届く賀状は親戚や友達からのものです。だから、そこの家族の誰かとお付き合いがあります。家族全員、写っている写真は文章だけのものより楽しく見ることができます。
「ああ、いいお母さんしているな」「パパの顔になったなあ」「こんな人と結婚したんだ。いい人そうだなあ」「お子さんはもうこんなに成長したんだあ」と面識のある知人の家族の現在の姿を見ることが出来て、元旦からHAPPYな気持ちになれます。
けれども友達の子であっても、一度も会ったことのない子どもの姿だけなのはどうでしょうか。出産報告であるならともかく、年始の挨拶であることを考えた方がよいと思います。
田舎のおばあちゃんおじいちゃん、その子を知っている友達、幼稚園、保育園、学校の先生宛だったら受け取る側も嬉しいものです。でも、そうではない場合、子どもだけの写真を見ても「ううん…親バカ?」と感じてしまいます。アイドル子役でもないので「わああ、可愛い!」とならないこともあります。
同じママだからOKとも限らない
実際、子育てしているママでも「自分が受け取ったら嫌なので相手にも出さない」という意見もあります。『子どもや家族の写真を使用した年賀状、どう思う?』と聞いてみたところ同じママでありながら、約四分の一の人が嫌な感覚を持っているというデータもあります。