前年度“スケルトン”と「日本語で会話できる」共通点
東京ディズニーシーのハロウィーンでは、2014年秋にも同じような形式でオリジナルキャラクター「スケルトン」が登場し、話題となっていました。
スケルトンは2014年以前からもショーやグリーティングに登場していましたが、昨年度画期的だったのは、一部のスケルトンが「喋った」こと。
東京ディズニーリゾートでは、プリンセスなど人間のキャラクターと英語で会話できる以外は、リアルタイムに会話することは、今現在できません。
が、スケルトンは、ゲストと日本語で会話をすることができ、キャラクター好きを中心に新たなファンを獲得しました。
“スケルトン” と “手下” の共通点はこの「喋って意思疎通が図れる」ということと、「オリジナルキャラクターである」ということです。
対象が自分に対し何かしらのレスポンスを返してくれるということは、好きになるのに十分すぎる要因ですし、好きになった後も様々なレスポンスを見るために「通う」ようになることも予想できますよね。
アイドルの握手会などで同じCDを何枚も買い、何ループもする、というのも同じ理由ではないでしょうか。
また、オリジナルキャラクターであるという点は、主にネット上において大きな力を発揮します。
スケルトンや手下は、大枠となる設定はあるものの、イベントのために新たに作られたキャラクターであるため、その背景や性格などが十分に描かれる映画などがなく、見る人にその解釈をゆだねる部分が大きくなります。
それ故に、ネットにおける一大潮流である二次創作を楽しむ人々の心に刺さりやすかったと言えるでしょう。
実際に、“スケルトン” も “手下” も、そのキャラクターを題材とした絵や漫画などのファンアートがネット上に数多く投稿されました。
しかし、スケルトンはイベント中、その人気が、既存のディズニーファン以外に広がることはあまりなく、大きな混乱もありませんでした。
ではなぜ、“手下” は「10時間待ち」の一大ブームを巻き起こしたのでしょうか?