一部ファンの楽しみだった「キャラとの意思疎通」が馴染みやすいものに
「人間のオリジナルキャラクター」の盛り上がりをさらに加速させる要素として、“手下” には先述の「異例のシングルキャスト」のほか、さらにレストラン「セイリングデイ・ブッフェ」での「グリーティング」がありました。
つまり、「キャラクターではなく、人に会いに行く」という状況が作られたこと。
これが、“手下” が、既存のディズニーファン以外のゲストにも刺さりやすいコンテンツになった、最大の理由ではないでしょうか。
いままで一部のディズニーファンしか意思疎通をすることが難しかった「キャラクター」。
グリーティング施設では、ミッキーマウスなどキャラクターと会話をするディズニーファンをみて、「あの人ミッキーと喋ってるよ!」と驚く一般ゲストの姿も見られました。
キャラクターとの意思疎通という、グリーティング最大の楽しみを、一般ゲストができるところに持ってきた、というのが今回の人気の大きな要因と言えるでしょう。
今後の展開は?
「ヴィランズ・ハロウィーン・パーティー」が、東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドが狙った通りのものになったかはわかりません。
しかし、結果として予想を超えた人気という形の成功を納めたのは事実でしょう。
今後、「人間のオリジナルキャラクター」という、人気を集められるコンテンツが進化することはあるのでしょうか?
そしてもしそれがあった場合、「10時間待ち」や「地蔵」などの混乱に対する対策はどうなるのでしょうか。
うまく運営すれば、株式会社オリエンタルランドにとって大きな収入源ともなりうる「人間のオリジナルキャラクター」。
個人的には、東京ディズニーリゾートがオリジナルのコンテンツを生み出すことには大きな期待を抱いています。
今後の展開に目が離せません。