年間入園者数が3,000万人を超える、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー。
そんな大人気のテーマパークを運営しているのが、株式会社オリエンタルランドです。
就職活動の人気企業ランキングでも、上位にランクインし続けています。
今回はオリエンタルランドの株主限定特典と、株の買い方について皆さんにご紹介します。
オリエンタルランドはディズニーじゃない?
海外のディズニーパークは、すべてウォルト・ディズニー・カンパニー(ディズニー社)のグループ会社、もしくはその出資を受けた会社によって運営されています。
勘違いをしている方が多いのですが、実はオリエンタルランドは、ディズニー社の子会社ではありません。
オリエンタルランドはディズニー社と「ライセンス契約」を結んで、東京ディズニーリゾートを運営しているのです。
仕組みとしては、ディズニー社から権利を借りて、パークの収益の一部を「ライセンス料(ロイヤルティー)」として支払っています。
その金額はなんと、年間で約311億円(2018年度)にもなります。
ちなみに、ウォルト・ディズニー・カンパニーの日本法人として、ウォルト・ディズニー・ジャパンという会社があります。
こちらは、ディズニー映画の配給やプロモーション活動、ディズニーストアの運営などを行っていて、オリエンタルランドとは別会社です。
そもそも「株(株式)」って何?
会社を経営するためには、お金が必要になります。
お金を集める方法はいくつかあるのですが、その中の一つが「株式を発行して、それを買ってもらう」というものです。
株式を買った人は「株主」となり、その会社のオーナーとなります。
「会社は株主のもの」と言われることがあるのですが、これは株主が経営に必要なお金を出している(出資している)からなのです。
東京ディズニーリゾートを運営しているオリエンタルランドも「株式会社」です。
オリエンタルランドは、東京証券取引所の第1部に上場している「上場企業」ですので、お金さえあれば、自由に株式を売り買いすることができます。
オリエンタルランドの株を買ったら、どうなるの?
「ディズニーが好きだから、オリエンタルランドの株を買ってみたい!」
「『かぶぬしゆうたい』ってやつで、パークチケットがもらえるって聞いたけど…」
そんな方もいるのではないでしょうか。
それでは、オリエンタルランドの株を買ったら、どんな特典があるのでしょうか。
- 年に1回の「株主総会」に出席できる。
- 配当金がもらえる。
- 「株主優待パスポート」がもらえる。
- 「株主通信」が送られてくる。
以上4つを、順番に見ていくことにしましょう。
年に1回の「株主総会」に出席できる
「株主総会」とは、幹部の人事や今後の経営方針などについて、経営陣から株主へ説明を行い、株主に承認してもらう重要なイベントです。
経営陣から話を聞ける貴重な機会ですので、平日でも多くの株主が参加しています。
質疑応答の時間も用意されており、株主から経営陣に対して、経営やパーク運営についての質問・意見がたくさん寄せられます。
配当金がもらえる
会社が儲かったとき、その利益を株主が受け取れるのが「配当金」です。
オリエンタルランドの場合、2018年度は1株あたり42円の配当金がありました。
100株持っていると、1年間に4,200円の配当金が受け取れる計算です。
なお、配当金には税金(所得税・住民税)がかかります。
「株主優待パスポート」がもらえる
上場企業では配当金に加えて、株主へ自社の商品や金券といった「株主優待」を配っています。
オリエンタルランドでも、保有している株式数に応じて、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのいずれかで1日使える「株主用パスポート」を発行しています。
もらえる時期や枚数については、保有している株式数によって変わってきます。
詳しくは、オリエンタルランドの公式ウェブサイトをご確認ください。
株主用パスポートは、通常のチケットとはデザインが違いますので、プレミアム感がありますね。
「株主通信」が送られてくる
配当金や株主用パスポートと同じく、株主に向けて年に2回「株主通信」が送られてきます。
これは、経営方針から東京ディズニーリゾートのイベント情報まで、幅広く紹介されている冊子です。
これを読むだけで、オリエンタルランドの経営陣がどんなことを考えているのかが、よく分かるようになっています。