Q7.今回の映画の、マニアが喜ぶような小さい見どころを教えてください。

A7.「トリビア的なものですね。隠しネタ的なものはいろいろあって、例えばチャーリー・ブラウンが受けるテストの答案用紙に書かれている名前が父の同僚や友達の名前だったりします。

他にもボックス車の車体をよく見ていただくと面白い発見があると思いますし、監督のスティーブ・マーティノと私でいろいろ遊んでいるので、ファンのみなさんにはぜひ探してもらいたいですね。
 

でも、ひとつだけ教えましょう。それは映画のいちばん最後にルーシーが言う“グッド、チャーリー・ブラウン”というセリフです。

あれはもともと父がコミックのタイトルに使いたかったもの。実は『ピーナッツ』は気に入ってなかったんですよ。

その父が使いたかったフレーズを最後のセリフとして使っているので、そこも注意して見ていただければと思います」

Q8.最後の質問です。スヌーピーは実在したんですか?

A8.「はい。いましたよ。うちではスパイクとスヌーピーというビーグル犬の兄弟をずっと飼っていて、恐らくスヌーピーの方が弟だったと思います。

でも彼は性格があまりよくなくて、家族とも馴染まなかったので、父がある日、誰かにあげてしまいました(笑)」

お~なんと衝撃的な事実! 実在したスヌーピーはそんな境遇にあったのか!

でも、そんなことにも想いを馳せながら、クレイグ氏に教えてもらったことを注意しながら観ると、3D/CGエンタテインメントになった『I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』の面白さが倍増するはず。

チャーリー・ブラウンとスヌーピーの大冒険を大きなスクリーンで堪能して欲しい!

映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。