東「にっちゃんはすっごい仲いい友達だし、ビジネスパートナーになるのは嫌だった」

生ハムと焼うどん 撮影:稲澤朝博

――最初に生うどんの話を持ちかけたのはにっちゃん??

西井:そう。最初は前言ったけど、学校行事で出し物やるためのユニットで。そっから東が、外で活動しない?って言ってくれて。でもまだすっごい迷ってるけどって。

東:「生ハムと焼うどん」として校外に出て活動するかすごい迷ったの。にっちゃんはすっごい仲いい友達だし、ビジネスパートナーになるのは嫌だった。

ふたり組の活動って、当時解散しちゃったユニットの時もそうだったけど、すごく大変だったから。ふたりって、すごい大変だなって。にっちゃんと、活動のことで揉めたりしたくなかったから。解散とか。仲悪くなったりしたくなかったから。

あたしもやるからにはしっかり突き詰めたいし。だからって、仲良しだからって言いたいこと言えないまま活動するのもダメだし。迷ったな~あの時は。


――そんな話を受けてにっちゃんはどう思ったの?

西井:・・・べつにいいんじゃない?みたいな(笑)

一同:(笑)

東:そんなんだった!(笑)

西井:そんな悩まなくていいっしょ!みたいな(笑)

東:あっははははは! ぜんぜん感動の結成秘話じゃないよ(笑) なんとかなるっしょ! そうだね! って(笑)

――でもある意味東もそれに後押しされて、いいなって思ったんだ?

東:うん。やってみないとわかんないなって。

西井「私こんなところでペンライト振ってていいんだろうかと(笑)」

生ハムと焼うどん 撮影:稲澤朝博

――おふたりの好きなアーティストや影響を受けた人について聞きたいです。

西井:たまたま友達にライブに誘われて、小学5年生のときにジャニーズの人たちが出てる横浜アリーナの公演に行ったことがあって。私はジャニーズというものには元々興味が無くて、ちょっと知ってるくらいで。軽い気持ちでついていったの。そしたら、見終わったあとに、これはどう表現していいのか今でも分かんないんですけど、なんか凄く愚かな気持ちになって。


――愚かな気持ちって(笑) 自分とあまり変わらないくらいの年齢の人が大きなステージに立っているから?

西井:いや~なんというか、私こんなところでペンライト振ってていいんだろうかと(笑)


――私もイケるんじゃないかと。

西井:いや、イケるんじゃないか、とは思わなかった。ただ、ステージに立っているあの人たちと自分を一生懸命比べてたの。何故かあの時、小5ながらに恐れ多いけど比べちゃって。私こんなところでなにやってんだろうって思って。このままじゃダメだろって。それから3年間くらい悩んでた。ずっと忘れられなかったの。あのステージの衝撃が。ずーっと忘れられなくて、夜な夜な夢に出てくるの。

東:へえ~。そうだったんだ。


――それでファンになる女の子はたくさんいると思うけど、自分と比較して奮い立たせるコって、レアだな(笑) やっぱり感性がちょっと違うね。負けてられない!って気持ち??

西井:まさにそんな感じ。あそこにいつか立たないと、って言う勝手な使命感が芽生えた(笑) 普通のファン目線ももちろんあるけど、どちらかと言うと同世代でスポットライトを浴びている人に対抗心を燃やしていたというか、勝手にライバル視してた。勝たないと!って!


――好きだし、目標でもあるみたいな。肩を並べて仕事がしたいと。

西井:したい! というか、超えたい!(笑) いつか横浜アリーナでライブをやって、横浜マリーナにしたい(笑)

東:マリーナ!(笑) いいこというじゃ~ん!
 

――そんな東さんはどうでしょう?

東:好きなアーティストはaikoと大森靖子!


――分かる気がします(笑) 好きになったキッカケは?

東:aikoはコンビニで曲が流れてたの。私コンビニっコで(笑) ママにお菓子を食べるなって小さい頃から言われてて、そんな中で、ママにバレないようにコンビニでお菓子を買うのが私の中で最高のワルい行為だったの。

そのときよくaikoの「Ah テトラポット登って」って曲、『ボーイフレンド』が流れてて。何この曲! 耳から離れない! ってなりまして。それで携帯のアプリで「Ah テトラポット登って」ってメロディ歌って検索したの覚えてる(笑) そしたらaikoってアーティスト名が出てきて。ほうほう、aikoか、、、みたいな(笑)

あたし当時から歌手になりたくて、小6から歌のレッスンみたいなことをしてて。何歌いたいって聞かれたとき、aikoがいいなって。自分でも歌うようになってからだんだん影響されて。歌い方とか真似したりして好きになったの。

生ハムと焼うどん 撮影:稲澤朝博

――aikoって、あんまりふたりの世代じゃないのかな? 知らなかった?

西井:私は全然知らなかった!

東:私も知らなかった! カブトムシも知らなかったし。今でこそ声聞いたらわかるけど。

西井:私は高校に入って東がカブトムシを歌っているのを聞いてはじめて知った。


――じゃあaikoをよく聞いてたのは中学のときだ。

東:そう。中学のときはずっとaikoばっかり聞いてた。私一度その曲を好きにになるとその曲ばっかりしか聞かなくなっちゃうから、ipodに何千曲も入ってるんだけど、聞くのは3曲だけ、みたいな(笑)


――なるほど。いろんなルーツがありますね。そもそもふたりって音楽普段から聞くの?

西井:聞く! めっちゃ聞くよ。

東:にっちゃんはめっちゃ聞いてる。

西井:もう何でも! 時間あったら常に色々聞いてる。ボカロとかも聞くし。

東:あたしも聞く! 一時病んでた時があって、その時いつも聞いてた。学校行かないでずっと引きこもってたの(笑) これリアルに(笑)

西井:その時期知ってる(笑)


――どうしちゃったの(笑)

東:学校が遠くて2時間かかるってことと、特にいじめられてたとか大きな理由があるわけじゃないんだけど、なぜか学校に行けない時期があった(笑)

ボカロの曲ってちょっと暗いというか精神的にダウなーなイメージのものが多いから、テンポも速いし、当時の自分にはまってた(笑) あー、わかるわぁこの気持ち、って(笑)