映画『さらば あぶない刑事』の完成披露舞台あいさつが12日、東京都内で行われ、出演者の舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、ベンガル、伊藤洋三郎、長谷部香苗、菜々緒、夕輝壽太、吉沢亮、入江甚儀と村川透監督が出席した。
1986年のテレビドラマ版開始から30年、シリーズ最後を迎える本作は、タカ(舘)とユージ(柴田)が定年退職を迎えるまでの5日間を描く。舞台あいさつの前には新宿歌舞伎町セントラルロードに50メートルにおよぶレッドカーペットが敷かれ、1000人のファンが詰めかける中、総勢12人のキャストと村川監督がリムジンから登場し、カーペットを歩いた。
あらためて劇場のステージに登壇した舘は「この作品は自分としては10年ぶりで、原点回帰しようと思って脚本の段階から携わってきました。4人のキャスト、港署のみんなが集まるとエネルギーを今でも感じます」と再会を喜んだ。
柴田も「皆さんのいっぱいの思いでこの映画を作ることができました。感謝しています。皆さんの思いに応えられるすてきなものになりました」と感謝を述べ、浅野は「たくさんの方がいらしてくださって、正直なところほっとしています。『スターウォーズ~』は3カ月やるらしいですが、『あぶない刑事』は6カ月とかのロングランになれたらいいなと思います」と対抗意識を燃やした。
シリーズが始まった30年前は二十歳だったと懐かしんだ仲村は「30年後に同じ役をやる可能性なんて考えたことがなくて、でもこれまで30年の間に“ラスト”は何度かありました」と長年のファンの笑いを誘い、「今度こそラストということで、寂しく切ない感じもありますが、皆さんに応援していただけると奇跡も起こったりするのかなと、ちょっとだけ期待しています」と語った。
最後に柴田は「この映画は絶対にヒットするという自信があります」と明るく語り、舘も「手前みそですが、いい作品ができたと思っております。携わってくれた俳優さん、スタッフの皆さん、そしてここにいる皆さんに心から感謝したいと思います。ありがとうございました」と呼び掛けた。
映画は1月30日から全国ロードショー。