“年下好き”は、“後輩いじり”にご注意を

可愛い後輩くんとの恋のチャンスを減らすのが、行き過ぎた“いじり”だ。話し好きの人は調子にのって失敗しやすい。

お局様の中には、若手社員をからかって楽しむ人がいる。「〇〇君って何歳だっけ」「彼女いるの?」「どういう子がタイプ?」のように、仕事と関係のない話題をねじこんでは、照れた様子などを見て満足するのである。

そういう時のお局様はちょっといきいきしていて、後輩を可愛がっているつもりなのかもしれないなと思う。ただ、楽しいからなのか目の奥が光っていて、獲物を狙うハンターを連想させる……。

「いじられキャラはおいしい」と考える人もいるようなので、すべてが迷惑と断定するのはやめておこう。ただ、“後輩いじり”というのは、後輩本人から言わせれば若干めんどくさいものではないだろうか?

何より、若い男性をいじって喜ぶ様子は、何となく年齢を感じさせる。初老の女性っぽい印象になってしまう

後輩を名前ではなく「そこのお兄さん」などと呼ぶ人もいる。これも実にお局様っぽい。

可愛い彼との距離を縮めようとしてのことかもしれないけれど、限度を超えたいじりかたをしていると恋愛できる雰囲気ではなくなってしまう。それどころか「後輩いびり?」と誤解されるケースも。

“いじり”と“いびり”は、思いのほか似ているのだ。

TPOのわきまえ過ぎ=“お局様”!?

お局様の特徴の一つが、TPOをわきまえすぎるということ。
もちろん、働くことに適した格好や、顧客の信頼を勝ち取ることのできる服装というのはある。そこから逸脱していたら、指導しなければならないのだが……。

それにしても、若い子のファッションにとっても口やかましい。年がら年中、若者の髪の長さやネクタイの柄、ネイルの派手さ、スカート丈の短さなどに突っかかってばかりいる。そのせいで職場の雰囲気がぎすぎすした感じになる件については平気なのが、お局様なのである。

服装には年代が出やすい。若さへの妬みからつい厳しい視線を向けていないか、一度は自分の胸に聞いてみよう。「私たちの年代では、こういうことは許されなかった」「自分だってホントは自由にしたい!!」という気持ちが抑圧されているのかもしれない。
そうであれば自分自身の問題だから、人に突っかかっても仕方がない。

「そんなんじゃない!」という声もあるだろう。分かっている。事実、働く気があるのか疑わしいようないでたちで現れる後輩もいるのだ。
だが、勤務時間は限られている。外見よりも仕事の内容について多く話したいものだ。

仕事がデキても、握るべきではないもの

お局化を避けようとする時、特に気をつけたいのが、自分が会社あるいはその部署の実権を握るまでになってしまった場合だ。
自分がやりやすいように仕事をどんどこどこどこ進めたほうが、能率は上がるかもしれない。だが、それがお局っぽいのだ。たとえ仕事がデキても、自分で何から何まで決めてしまっては「可愛くない」。

裁量権はどんどん手放してしまおう。握りしめているとまずいと思う。周りの意見を積極的に求めたり、後輩の提案も柔軟に取り入れたりと、名サポート役に回ってしまうのだ。

上司にも、「こんな風に進めてみようと考えているのですが、いかがでしょうか?」「部長の意見が聞きたいです」などとお伺いを立ててみよう。
「君にまかせるよ」なんてシンプルこの上ない答えが返ってくるかもしれないが、それでも相手はちょっぴり嬉しいんじゃないだろうか。

その場を支配する女より、ゆだねる女のほうがずっと魅力的だ。