「いっそ怖がらせる方の役をやりたい」と語った竹内結子

 映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の初日舞台あいさつが30日、東京都内で行われ、出演者の竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一と中村義洋監督が出席した。

 小野不由美氏の傑作ホラー小説を映画化した本作は、事件や事故に起因する土地に根付いた“穢れ(けがれ)”の正体を解明していくというもの。

 竹内は「いよいよ公開ですので、穢れが全国に広がればいいなと思います。われわれも穢れを浴びた一員ですが、こうして全員そろえたことをうれしく思います」と語った。

 中村監督作品では3回目の主演となった竹内は「私が怖がりなので、現場はなるべく明るく明るくしてくれたようで愛を感じました」と感謝を述べた。

 一方、橋本は「監督のご指示が分かりやすく、端的な言葉で示してくれるのでやりやすかった」、坂口は「すごく楽しそうにホラーを撮るんだなと思ってびっくりしました」とそれぞれ撮影現場を振り返った。

 1998年公開のホラー映画『リング』でスクリーンデビューした竹内だが、「巡り巡ってリベンジというような形で出演がかないましたが、なるべくホラーに関しては引退宣言とさせていただければ…」と笑わせ、ホラー作品への今後のオファーについては「慎重に検討させていただきたいと思います。もしお話が頂けるなら、いっそ怖がらせる方の役をやりたい」と語った。

 最後に竹内は「これがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは皆さんがおうちに帰ってから決めてほしい。“住んではいけない部屋”と言っているからには、皆さんのお部屋は大丈夫なのか。最後の謎は皆さんのおうちで確認してください。あなたの部屋は住んでもいい部屋となりますように…」とこれから映画を見る観客をしっかりと怖がらせていた。