映画『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』アフレコイベントが10日、東京都内で行われ、声優を務める風間俊介、津田健次郎、ケンドーコバヤシ、ジャングルポケットが出席した。
この映画は、1996年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始され20周年を迎えた漫画「遊☆戯☆王」の原作終了から1年後の新たな物語を描く。原作者の高橋和希氏が原作・脚本・キャラクターデザイン・製作総指揮を手がけ、おなじみの仲間たちも登場する。
2000年~04年に放送されたアニメに引き続き主人公・武藤遊戯を演じる風間は、「まったく声優経験がなく、どうやったらいいか分からない時にゼロから教えて育ててもらった作品です。今こそ恩返しするタイミングだと思い、しっかりと主人公の武藤遊戯を演じさせていただきました」と“再登板”への気合いを見せた。
映画での遊戯については「気弱な少年だった武藤遊戯が大きな経験をして、今回はすごく成長しいて、声の演じ方も少し大人にしようと思っています」と役づくりを明かし、「皆さんの待っていた、見たかった遊戯が帰ってきます。あのころ少年だった皆さん、子どもがいて子どもと一緒に今の『遊☆戯☆王』を見ているというお父さん方も、すべての皆さんに喜んでもらえる作品になっていると思います」と期待をあおった。
海馬瀬人を演じる津田も「海馬は相変わらず元気にほえています。それが海馬の良さで、遊戯とともにファンの皆さんに愛されるゆえんなのではないかと…」と復活を喜び、「原作の高橋先生とお話しさせていただいたとき、『まあやっぱり海馬は海馬だよ』と。海馬の変わらない、格好良くもユーモラスな姿がたくさん見られるのではないかと思います。アフレコ中もわりと2人で笑いながらやった記憶があります」と振り返った。
劇場版新キャラクターとなる百済木軍団のリーダー・百済木役のケンコバ、百済木の手下をそれぞれ務めるジャングルポケットの3人もアフレコを披露した。「急きょ2役に決まりまして、声優は初挑戦ですがいい声を生かした、いいお仕事ができたのではないかと思います」と自信をのぞかせた斉藤慎二に対し、おたけはただ一つの「どけよ」というせりふをケンコバに取られてしまい、「あれしかないんだからやめてくれ」とがっくり肩を落とした。
また、映画で描かれる青春真っただ中の高校生の遊戯たちにちなみ、高校時代のバレンタインデーの思い出を問われた風間は「姉と一緒にチョコを作ったら僕の方がうまくできてしまって、僕の作ったチョコがどこかの男のところにいきました」とほろ苦いエピソードを語った。さらに、「それから女性からいただくチョコは疑ってしまう。もしかしてこれは誰かの手によってつくられたものではないかと思うようになりました」と笑わせていた。
映画は4月23日から全国ロードショー。