オトナになると7年なんかあっという間だ。
酔って無くした記憶も相当量で、時系列なんてあってないに等しい。
千円でベロベーロになれるせんべろ酒場、中野の立ち飲み「魚屋よ蔵」に初めてやってきたのは7年前だ。
880円の「日本の政府に変わって景気対策セット」(生ビールorホッピー+お刺身+お惣菜)を飲みながらこの7年の年月を振り返ってみる今夜の私。
初めての拙著を上梓したのも7年前。
わーいわーいと浮かれるも、出版社の社長(ホリエモン)が発売直後にまさかの逮捕。
あっという間に本は書店から姿を消し、撃沈。
その後、二度ほど失恋、飲み過ぎて肝臓を一度ぶっこわすも2ヶ月の断酒でめでたくリボーン、
懲りずに酒場行脚を続け、その間また二度ほど失恋などを挟み込み、都合4度の引っ越し、昨年ふと思い立って会社をやめて、
やめた勢いで飲み友だった後輩と13日の金曜日に入籍。
とまあ、こんなもんだ。わりかし淡白な人生だ。
こちらのお店がオープンしたのは2006年。
今でこそ、ナンチャッテ魚屋風居酒屋が流行っているが、
こちらは正真正銘、老舗の魚屋が始めた立ち飲みで、
店に入るなりガラスケースにうまそうな刺身やお惣菜が小皿に並んでいる。
細長いコの字カウンターに白い電球が酒場と思えない明るさで、清潔感が溢れている。