多くの犠牲者を出した東日本大震災からもうすぐ丸5年。
ペットを飼っている方は災害時、ペットを守ることも考えておかねばなりません。

しかし、犬は人につき、猫は家につくという言葉もあるように、災害時に猫ちゃんと一緒に避難をすることは、猫ちゃんに負担をかけてしまう場合があります。

災害時に役立つペットアイテムも多く開発しており、にゃんガルーパーカーなどのヒット商品を生み出しているブランド、ユニハビタットさんの商品企画のご担当者は、宮城県出身で東日本大震災の際に自宅が崩壊。犬を飼っていたため、愛犬と暮らす新しい家を探すために苦労されたそうです。

現在はその経験を活かし、ユニハビタットさんで商品開発に励んでいるとのこと。

今回は、ユニハビタットの広報の熊谷さんに、災害時、愛猫のためにできることをうかがいました。

守るべき筆者の愛猫、小雪さん

猫ちゃんと一緒に写った飼い主さんの写真を避難用リュックに

――災害時に備え、人間用の水や食糧、簡易トイレなどを用意している方も多いと思います。猫ちゃんのために用意しておくべきアイテムはありますか?

熊谷:猫ちゃん用にも人間と同様、水やフードを5日分は備蓄しておきましょう。また、療法食や薬が必要な場合はそれらも必ず入れておく必要があります。

また、災害時は情報も大事です。飼い主の連絡先や飼い主以外の緊急連絡先、預かり先はもちろんのこと、ワクチンの摂取状況やかかりつけの動物病院などの情報も控えて一緒に入れておきましょう。

筆者と小雪さん。プリントアウトして避難リュックに入れておきたい

猫ちゃんの写真もさまざまな場面で有効なので、スマートフォン内に保存しておくことはもちろん、念の為にプリントアウトして備蓄品と一緒に入れておくと良いかもしれません。

というのも、普段と違う状況に驚いた猫ちゃんが脱走してしまう可能性もあるからです。猫ちゃんと一緒に写ったものであると、飼い主であるという証明にもなるのでおすすめです。