初主演映画の公開初日に笑顔を見せた山本舞香

 映画『桜ノ雨』の初日舞台あいさつが5日、東京都内で行われ、出演者の山本舞香、浅香航大、広田亮平、久松郁実、ウエダアツシ監督が登壇した。

 本作は、ボーカロイドで火が付き、ミリオンヒットとなった卒業ソングの定番曲「桜ノ雨」を実写映画化したもの。静岡の海辺の街を舞台に、合唱部員の高校生たちの青春を描く。

 本作で映画初主演を果たした山本は「この日をずっと待っていたので、無事に迎えられてすごくうれしい。ホッとしました」と頬を緩めた。初主演とあり「プレッシャーがすごくあった」としつつ「リハーサルでほかのキャストの皆さんとすごく仲良くなれたので、とてもお芝居のしやすい現場だった」と撮影を振り返った。

 初日を迎えたこの日、会場では山本の“初主演・卒業式”を実施することに。「そんなことは聞いていない!」と慌てる山本を前に、ウエダ監督は、手紙を取り出すと「今日は、主演女優としてのあなたの門出の日です。僕が言うのも何ですが、この映画は、山本舞香の映画です。僕はそう思って作りました。そして、ほかのスタッフ、キャストもあなたのためにできる努力を惜しまなかったはず。それはあなたに女優としてだけでなく人としての魅力があるからです」と読み上げた。

 続けて「そんなあなたのことなので、この先の女優人生について、僕は何も心配していません。その負けん気の強さ、謙虚さ、すてきな感性を生かしてあなたらしい女優の道を歩んでください」と激励のメッセージを送った。

 静かに聞き入っていた山本は「監督に褒められるなんて思っていなかったので、序盤からウルウルしてしまいました」と感極まった様子。「今、多分、世界で一番幸せだと思います。それしか言葉が出ません…」と目を潤ませつつ「この映画は本当に皆さんに支えられて出来上がった映画。ファンの方がいなければ公開もできなかった。胸がいっぱい。今この瞬間がうれしいです」と感謝の思いを伝えた。