アニメ映画『HELLO WORLD』プロジェクト始動イベントが8日、東京都内で行われ、声優を務めた北村匠海、松坂桃李、浜辺美波と伊藤智彦監督ほかが登壇した。
本作は、ヒットメーカーの伊藤監督が新たに手掛けるSF青春ラブストーリー。京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年ナオミ(松坂)が突然現れ、事故によって命を落としてしまう瑠璃(浜辺)を助けてほしいと頼む…という物語。
これが声優初挑戦となった北村は「アニメーション映画が昔から大好き。細田守監督の作品のオーディションにはずっと行っていたけど、落ちたりして。それが今回かなった。僕のキャリアの中でもかなり挑戦的なものですが、そこに負けないように果敢にいこうかなと思います」と目を輝かせた。
一方、ナオミ役の松坂は、自身が吹き替えを務めた映画『パディントン』を見た伊藤監督から直々にオファーの手紙が届いたという。松坂は「パディントンはクマ役だったから次はパンダかな、ワニかな? コウモリだったら…といろいろシミュレーションをしていたら人間だった」と笑わせた。
本作は、まず音声の演技を収録し、それに合わせて映像を作る「プレスコ」という手法で製作された。松坂は「想像を膨らまさなきゃいけないので難しかった。監督の演出がミリ単位で細かった」と、打ち明けた。
ただ、伊藤監督との共通の趣味が助けになったことも告白。「僕も監督もエヴァンゲリオンが大好き。(劇中に)ナオミが叫ぶシーンがある。これはどれぐらいで…という話になったときに、『エヴァの初号機が胸を貫かれたときあったでしょ。あのときの碇シンジみたいな』と説明され、そんな共通認識を持ちながらやっていきました」と笑顔で振り返った。
映画は9月20日から全国東宝系で公開。