買い物を楽しむ女性・勝ち負けを意識する男性
買い物依存症になるのは、女性の方が多いようです。というのも、男性より女性の方が買い物に惹きつけられる性質があるからです。
買い物をするとき、女性はすごく大きな快感を味わっています。
日用品を買うときにはこのような快感はありませんが、特に欲しいものを選んでレジに持って行くときは、最高に気持ちの良い状態になっています。
これこそが、女性が買い物にハマってしまう理由です。
しかし、男性は女性ほど買い物に快感を感じないようです。これには、男性の“勝ち負けの意識”が関係しています。
男性は買い物をするときに「損をしたくない」という気持ちが大きくなる傾向があります。なぜかというと「損をすること=負け」になるからです。
この性質から、男性は損をしないために比較・検討を繰り返して買うものを決めていきます。
このように買い物に関しては、男性は女性ほど気持ちよさを感じることはありません。しかし、お金を稼ぐことについては、男性は女性以上の快感を感じる性質があります。すごく不思議ですよね。
もちろん個人差はあれど、女性はお金を使うことに快感を感じ、男性はお金を稼ぐことに快感を感じる。男女関係は、お互いがお互いを補完するようにできているのですね。
買い物についての男女の脳の違い
買い物に関して、他にも男女でこのような違いがあります。
買い物中の会話
男性:買い物に関係する会話がほとんど
女性:買い物に関係しない日常会話も多くしている
比較対象の範囲
男性:同一商品群で比較し、買うものを検討する(パソコンであれば、パソコンの中で比較する)
女性:幅広い範囲で商品比較をする(パソコンと海外旅行といった広い範囲での比較をしている)
重視するもの
男性:スペック重視(パソコンであれば、CPU、メモリ、OS、などをしっかりチェックする)
女性:イメージ重視(パソコンであれば、デスクトップの場合家の中での存在感が大きいため、インテリアとしてマッチするかを検討項目に入れる)
購買時の爽快感
男性:長年欲しかったモノを買ったときにはかなり気持ちがよい(車など)。普段は、それほど気持ちよいとは感じない。
女性:1万円程度のアクセサリーでも、買ったら気持ちが良くなる。
嬉しい“常連”扱い
男性:何も言わなくても、「いつものタバコですね」と言われて、すっと商品を出されると気持ちよくなる。新規の顧客などに店長が手を取られていても、「常連の俺はここで余裕を見せるのが“通”というような考え方をする。
女性:他の顧客以上に、気を配って特別扱いしてもらいたくなる。新規の顧客に店長が手を取られていると、「私が常連なんだから、私を優先して欲しい」と考える。
口コミ
男性:スペックや機能を口コミで広げる。マニアックなものほど、口コミ対象になる。自慢が口コミの源泉となることが多い。
女性:使い心地、デザインなどを口コミで広げる。とにかく、気に入ったものを人に話したくなる。
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彼氏と買い物に行ったときに、この違いを意識して観察してみると面白いかもしれません。
原作:織田隼人