官能的なイケメンがズラリ。美人画技法で描くお伽話の王子たち

伝統的な日本画の技法で「美人画」という古来より親しまれたカテゴリーの逆転的発想により、 現代美男子(俗称イケメン)をファンタジックに描き続ける木村了子氏の作品展示。

女性目線で描いた「男」の姿を叙情的に、時には扇情的に、そして自分勝手に創造する。
1枚の絵にさまざまな想いや物語性を投影し、 想像(妄想)力に訴えかける作品を発信する。

このイベント「お伽話 - Ikemen-Marchen(イケメンメルヘン)」では、新作から旧作までさまざまな「物語」を軸に展開していく。

たとえばアンデルセンの「人魚姫」から想を得た新作として、人間の女性に恋をする少年人魚の、官能的なオリジナル絵物語「魔都の海」を発表。

旧作は、肉食男子と草食男子の世界観を各屛風に描き分けた一双大屏風「楽園図屏風」(2011年)や、木村了子自身がシナリオも手がけた観客参加型乙女ゲーム作品「Be my Model」(2014年横浜・黄金町バザール参加作品)ほか、お伽話に登場するような王子さま、美しき鳥獣に扮したイケメンたちを夢いっぱいに、絵本をめくるように展示する。

また、木村了子が絵師として参加してきた映画作品、「清須会議(三谷幸喜監督:2013年)」、「龍三親分と七人の仲間たち(北野武監督:2015年)」などの障壁画も特別展示予定。映画とのコラボレーション作品がご覧いただける貴重な機会でもある。