できるだけ多くのシンプルなデザインを考えた
――どのようにして『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に携わることになったのですか?
まず初めに、どんなデザインのエイリアンにするか、どんなデザインのドロイドにするか、監督のJ.J.(エイブラムス) に頼まれて考えることになったんだ。
アイディアを考えるためのプロセスにはとても自由があった。
できるだけ多くのシンプルなデザインを考えたんだ。
で、約10週間に渡って、この作業をしたんだ。
それからJ.J.にデザインを見せて、彼の反応を聞いて、どのキャラクターが気に入ったかを理解した。
それから、どのエイリアンが映画のどこに出てくるか、どんな場所に登場するかを考えた。
そこで最終的に、J.J.が頭の中でどう考えているのか少しわかったし、我々がこの映画でどんな世界を創るべきなのかを理解できたよ。
これが、この映画の製作で一番最初に僕たちが経験したことだね。
クリーチャーの初期のデザインを考えて、監督が求めているものを理解し、映画のセオリーをどうやって進化させるべきかを理解することができたんだ。
BB-8の経験とその世界を描かなければいけなかった
――この映画の仕事をする上で、最も難しかった点はどこでしょうか?
『フォースの覚醒』の製作に入る前の年に携わった作品では、プラクティカル(実際的な手作りの)特殊効果はあまり使わなかったんだ。
せいぜい、いくつかのシーンで1つか2つの(クリーチャーなどの)キャラクターが出てくるだけだった。
でも、『フォースの覚醒』で求められたのは、例えばBB-8は主人公である主演俳優や主演女優と一緒に映画全編を通してトラブルに巻き込まれたりする。
彼の経験とその世界を描かなければいけなかった。
一つのシークエンスだけではなくて、映画全体の世界を創らなければいけなかったんだ。
だから、登場キャラクターがみんな映画の最初と最後でどう感じているのかを、我々が非常に大切している『スター・ウォーズ』の同じ世界や同じ場所からちゃんと生まれているものかどうかを確信しなければいけなかったんだ。
そこが最もチャレンジングだった点だね。