――まずはおふたりの出会いからお聞かせください
ネモ氏(以下敬称略) 一番最初は別の格闘ゲームを通じて知り合ったんだよね。
かずのこ氏(以下かず、敬称略) そうですね。
ネモ そのゲームから『ストリートファイターⅣ(以下ストⅣ)』に移行しようかなって思ってるくらいの頃だったんですが、こいつ強いなって思っていました。かずのこは、最初どう思ってた?
かず ネモさんが有名プレイヤーだというのは知っていましたけど、意識はしていませんでした。自分は、格闘ゲームをやり始めた頃から勝てていたので、特に緊張とかもしませんでした。ただ、強いなと思って戦っていました。
まずは、自分で強い行動や戦法を開発するしかない
――ストリートファイターのキャラクター遍歴を教えてください。
ネモ 『ストⅣ』のときは春麗で、『スーパーストリートファイターⅣ(以下スパⅣ)』で追加キャラクターのヤンに変わって、『ウルⅣ』では新たに追加されたロレントです。
かず 『ストⅣ』では、最強といわれたサガットでした。
あの頃は、知り合いもほとんど居なかったし、『スパⅣ』はコンシューマー機だけだったからシリーズから離れてしまっていました。
その後で、『スーパーストリートファイターⅣAE(以下スパⅣAE)』が出るということで、これは始めるしかないなと思ったんです。そこで、せっかくなら新しく参加したキャラクターにしようってことでユンに決めました。
ネモ ユンはかずのこの戦い方に合ってるキャラクターだよね。
かずのこは攻めのセンスがいいから、ユンの攻撃が相手に通る。まだ話をしたこともなかった時期に、あいつ上手いよねって仲間内で噂になってたくらいだよ。
かず 攻め方に関しては、僕とネモさんは似てますよね。
でもネモさんは、キャラクターの行動とかを開発していくタイプですよね。新しいゲームをプレイしてすぐに、戦法を開発しますから。自分はそれが苦手なんです。
ネモ 自分は飽きっぽくて、勝てなくなるとつまらなく感じるタイプなんです。
だから、いろいろなゲームで遊ぶんですけど、新キャラクターが登場したらそのゲームに戻ってそのキャラクターをプレイします。
そのときは、まだ誰もプレイしたことのないキャラクターになるじゃないですか。だから自分で強い行動や戦法を開発するしかないんです。
かず ネモさんが、前回のトパンガリーグで新キャラクターを使ったのも好成績の要因のひとつですね。