キャストは不安!どうなる、288通りの結末
――間もなく本番ですが、今の率直なお気持ちを教えていただけますか?
壮:カンパニーの雰囲気がすごく良くて役者としても刺激を受けるし、皆さん際立ってるので、舞台に対する真摯な取り組み方とか刺激になっています。
私は自分がやるべきことをやっていくだけなんですが、逆に皆さんに引っ張っていただいている状態なので、自分もそれに甘えてばかりではいけないなと思っています。
平野:私は最後の最後で不安になっていて…
壮:そうなの?
平野:はい…なぜかというと、いろいろな結末がある中で稽古中一度も犯人役が回ってこなかったんです。
壮:絶対来てほしいって言ってたのにね。
平野:それで急に不安が押し寄せてきました。
壮:(福田さんが)狙ってらっしゃるんじゃない?綾ちゃんならできるだろうと。
平野:福田さんには舞台やドラマでお世話になっていて、私の傾向と対策を練られてしまっているので、壮さんがおっしゃったようになるかもと…。
壮:それで初日いきなり来そう。
平野:私もそう思ってるんです!本当に怖くて…(追記:平野さんはシアター1010でのプレビュー公演初日で犯人に選ばれました)。
――何せ結末は288通りですもんね。じゃあ今まで福田組で積み重ねてきたことが逆に不安を募らせてる感じですか?
平野:そうですね(笑)、ここにきて。定められた中で演じればいいっていうのは分かるんですけど。(壮さんに)どうでしたか?こういう現場ってなかなかないじゃないですか。
壮:私、すべてが初めてですから。
平野:これが初めてってすごいです…。
壮:福田さんにはこれを(出演作として)カウントするなって言われました(笑)。
平野:今後は多分…。
壮:あれっ!?ていうことがいっぱいなんだろうね。
平野:このカンパニーは特殊だったんだなと思うと思います(笑)。