趣味があることはいいこと! でも「趣味に無制限」はNG

お金の専門家は、趣味に冷たい目を向けている、というイメージがあります。ムダづかいだ、というわけです。家計見直しにおいて趣味出費を削れ、という人は実際にいます。

しかし私はその逆です。むしろ趣味は積極的に楽しみ、お金を使っていいと考えています。

私自身も基本的にオタク趣味(マンガ、アニメ、ゲーム好き)で、月1.5万円は最低でも回しています。毎年最低でも240冊はマンガを買っている計算です。

趣味は人生を楽しくしてくれますし、働きがいを持つ理由のひとつにもなります。趣味を通じて人とコミュニケーションをはかる楽しさもあるでしょうし、一人で追求する楽しさもあります。それはおひとりさまでも既婚者であっても同じです。

しかし、今の時代に注意すべきこともあります。いくらでも趣味にお金をかけられる時代である、ということです。

あなたの月収の2割を超えたら要注意! 趣味が生活を支配してはいけない

趣味にハマっている人の多くが「自分が趣味にいくらお金をかけているか分からない」といいます。趣味にお金をかけることはOKですが、お金をかけすぎてはいないか、一度考えてみましょう。

まずは1カ月、趣味に使った金額をメモしてみましょう。できれば数カ月くらい続けて平均的な金額を知りたいところです。

もし、趣味にかかる費用が月収の20%を超えていたらこれはちょっと高過ぎると思います。

例えば手取り16~17万円くらいなのに、毎月3.2~3.4万円も服を買っていたら、これは趣味が家計を圧迫している状態です。

趣味が家計を圧迫している人は、いろんなところにしわ寄せがきます。オタク趣味を維持するため、コスメや服代を極力リーズナブルにするのはもちろんですが、食費を抑え始めると健康にも悪影響が出てきます。

家計のバランスが悪い状態ですから、貯金も増えていきません。趣味にのめり込んでいる人は、予算にリミットがないため、そもそも貯金していない人も多いのです。

しかし、それは「趣味があなたを支配している」状態です。あなたの人生を豊かにするための趣味だったはずが、あなたは趣味のしもべとなっており、趣味のために稼ぐ状態になっているのです。

趣味の予算は「月収手取りの1割以下」を意識してみましょう。月1万円に収まるのが予算的にはちょうどいいはずです(実際にはオーバーしてしまうと思いますが)。