3億円を集めて貧乏脱出!?奇想天外なアイデアで庶民が殿様に挑む痛快歴史エンターテイメント映画『殿、利息でござる!』が5月14日より全国公開。フィギュアスケートの羽生結弦さんが殿様を演じていることでも話題の本作。

「殿、利息でござる!」©2016「殿、利息でござる!」製作委員会

重税に苦しみ倒産寸前の宿場町。阿部サダヲさん演じる十三郎たち庶民が自分たちの町を救うため、殿様に大金(1000両)を貸し付け利息を巻き上げようと大勝負を仕掛けます。1割を利息にして戻ってきた金利で町を潤そうというわけ。

1000両は今で言うと約3億円。庶民が3億円集められるの!?しかも殿様にお金を貸すってすごい発想!なんとも大胆な話なのですが、これは“実話”!

しかも自分たちの利益はナシ!私財を投げ打って町のため、自分たちの子孫のために奮闘したというのだから、聖人君子のような人が本当に実在するんだな、と感服するばかりですが、ではお金を大事に考えている人たちはこの映画をどう見るのか。

20代~30代女性が“5年で貯蓄1000万”を掲げる、今注目の富女子会(ふじょしかい)に潜入。

富女子会とは、『富女子宣言』の著者の永田雄三さんが立ち上げた「学ぶ事で、選択肢の多い人生を」、「他に依存せず、経済的自立を目指す!!」を目的に、貯蓄額1000万円を目指す集まり。

メンバーは20代~30代の女性で実際に1000万円の貯蓄を達成している人もいて、アパートオーナーになった人も!

今回の映画の話は、今の日本で言う、国が投資家からお金を借りる、国債みたいなもの。お金を金利で回す(いわゆる不労所得)というのは、まさに富女子会の考え方だと言います。彼女たちが本作を観た感想は……?

昔も今も実は同じ?現代に通じる話

©2016「殿、利息でござる!」製作委員会 ©2016「殿、利息でござる!」製作委員会

・妻夫木くんが演じていた甚内さんが語っていた、他人にどう言われようと、何をいわれようと、自分の思った信念をやっていくっていうところが一番印象に残っていて。

私たちってどうしても他人の目を気にしちゃう。なんて言われているんだろうとか、少しでもよく思われたい、みたいなところがあるので、そこが身にしみました。

・元の宿場町の状況は、貧困の人がさらに貧困になっていき、どんどん苦しみが加速してしまうというシステム。多少そういうところが現代もあるかな、と思います。そこで何もしないままだと、その生活に振り回されて終わってしまいますが、時間はかかるかもしれませんが最初に一歩踏み出してアクションを起こしていくことが大事だなと感じました。

・貧乏なのに、お金を貸すという逆転の発想が面白い。今お金を貯めているんですけど、どうやって使うのか、誰のために使うのかっていうのをちゃんと考えて使っていかなきゃな、と感じる映画でした。旦那さんと観て、お金の使い方を勉強してもらいます(笑)。

・江戸時代の話なのでもっと中高年向けなのかな、と思っていたんですけど、最終的に現代に繋がってるんだってすごく実感したんですよね。現代だとそれこそ今自分のことだけ考えている人って多いのかなって思うので、今の若い人に観てもらって、子どものため、将来のためなど考えるきっかけになればいいですね。

・お金のことってナイーブでなかなか聞きづらかったりとか、あまりいい印象がないかもしれないんですけど、この映画では“お金を集める”という目的に情熱が集まっていて、最後に人が動くのは熱い情熱のところなのかな、と再確認しました。

・金1両に両替しようとしたときに貨幣価値が変わっていた場面で、知らないと損をしたり騙されたりしてしまうので怖いな、と思いました。勉強することや知識は大事ですね。

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