富女子が頑張れるのは仲間がいるから
・まず、実話っていうのがとにかくすごい。人を説得してお金を集めて、というのがコツコツお金を貯める作業に似ていて、物事には時間がかかるな、ととても感じました。コツコツ積み立てて自分もやっているんですけど、昔の人もコツコツ貯めながら、みんなで力を合わせて大きなことをしているんだなぁと共感できて、観て良かったです。
・私はまだ自分のためにお金を貯めているところがあるんですが、将来的には誰かのために還元できるようになれたら良いな、と感じました。あと、作中でお金を出していた人たちが、ある程度お金を持っていたという似ている点も含めて、誰と貯めるかが大事なのかな、と。友だちにすすめつつ、自分は何のためにお金を貯めるのかを改めて考えてみたいと思います。
・1000両、3億円ってとても想像しがたいお金なんですが、あの宿場町の仲間たちの結束力でお金を貯めるまでを観て、やっぱり1人ではなかなか貯められないな、と共感しました。自分でも今まで5年くらい貯蓄していて感じた部分で、この富女子会の仲間たちがいるからできる。みんなで切磋琢磨してお金を貯めることって重要だし、この環境ってすごく良いんじゃないかなと思っています。この映画を観て改めて仲間の大事さを確認しました。
富女子的にはやっぱりこう見ちゃう
・利息をもらう側と払う側、どちらに回るか、という言葉が印象に残っています。あと浅野家さんが先代からお金を貯めて、ずっと子孫にも伝えていっているのを観て、自分も子どもが出来たときに、ちゃんとお金の使い方を教えていけるようにしないといけないんだろうな、と思いました。
・映画は豊かになるのに時間がかかっていたのですが、正直私はもっと自分が豊かになりたいし、自分が豊かになるとそれが還元されて他の人にも伝わってくと思っています。例えばアパートを買ったらそこに住む人がいる、その人も幸せ、私も幸せみたいな感じでどんどん豊かになっていきたいな、という想いが強くあって。
この映画を観たときに、自分の持っているものをすべて投げ出してでも、町を豊かにしようと思う気持ちのある人と、やっぱりお金を扱っている人として、利息を払う側になるのを譲れない人がいる。
そうは言っていても、最終的には人の気持ちを動かすのは人の熱意で、それによって後々の人たちが豊かになっていったことはすごく観ていていいなぁ、と思う反面、やっぱり自分は利息を貰う側でいたいなと思ってしまいました(笑)。
でも、今回の映画も絶対に自分たちの後の人たちや町を豊かにするっていう確固たる想いがあったからこそ実現したことだと思うので、やっぱり強く思ったことって実現するんだな、と観ていて感じました。
・貸す側に回って述べ60年で6000万くらいで、10年で元が取れてすごい計算だな、と思って。今そんな金利でお金を回せることがあったらすごい(笑)。でも元が大きいから返ってくる分も大きいんですよね。小金でコツコツ貯めていくのは大事だけど、回すとなるとある程度の額がないと、ちょっとうまみも少ないのかな、なんて、そんなことを考えていました(笑)。
これには永田さんも「利息金が10%だったでしょ。それが60年続いて10年で元本戻ってきてあと50年金利だけだからね。それで町が潤うんだから、すごい発想だよ」と感嘆。
また、最初は見返りを得ることができると勘違いして参加してしまう西村雅彦さん演じる遠藤寿内に個人的に感情移入してしまった、と言う人もチラホラ。欲があるのが人間ですし、仕方ないですよね!
女性は現実的!永田さんに富女子会について聞きました
――富女子会はどのくらいのペースでやられているんですか?
永田:今回のようなイベントや懇親会など、何かしらは週に1回ペースでやっていますね。けっこう来るんですよ、みなさん。
――それはお金の勉強をしたいから、という志がある方が集まってくるんですか?
永田:はい、それでお金持ちになりたいという、お金のことに興味がある方ですね。
――それを女子だけのコミュニティにしていったきっかけはなんですか?
永田:初めは、僕は渋谷にあったビジネススクールの講師をやっていて。そこに生徒が2000人くらいいたんです。その中に、お金に興味がある子が1割くらいはいる。セミナーなどをやっている内に、そういった子たちが少しずつ集まっていったのが富女子会の始まりです。それが7~8年前ですかね。だから学生さんの時から知っているメンバーもいるんです。
――お金を貯めたいというのはもちろんだと思いますが、どんな目的で参加される方が多いですか?
永田:お金を増やしたい、どうやって増やせるか。今金利が100万あっても10円くらいしかつかないのに、どうやってお金を増やすかを知りたいと思っている人たちです。
――貯蓄の方法と運用の方法を求めているということですね。
永田:そうですね。あと女性には出産と育児があります。男性はずっと働くことが前提で生きていますが、女性は結婚したとしても働けない期間が出てくるかもしれない。それをどう補填するかを考えていますね。育児しながらは働けないっていうのを男性よりもよくわかっていて、どうしてもお金の運用、自分が働かなくてもお金が入ってくるシステム、いわゆる不労所得のシステムを望んでいるのは、やはり女性の方です。
――そういう意味ではライフステージによってお金との向き合い方が女性と男性では大きく違いますか?
永田:違いますね。男性は30代、40代になってもお金を貯められますが、女性は育児が始まった瞬間お金が貯められなくなるんですよ。だからどうしても準備期間が20代に入ってきてしまう。でも20代の女性は遊びたい時期なので、その期間を何も考えず過ごしてしまうと結婚に依存するような考え方になってしまいます。