映画『全員、片想い』の完成披露試写会が31日、東京都内で行われ、出演者の伊藤沙莉、中川大志、桜田通、広瀬アリス、知英、新川優愛、志尊淳、清水富美加、千葉雄大、横浜流星、加藤雅也、主題歌「灯台」を歌う黒木渚が出席した。
加藤がパーソナリティーを務めるFMヨコハマのラジオ番組「BANG BANG BANG!」での“片思い”についてのトークが発端となって完成した本作は、八つの片思いの物語だけを集めた切ないラブストーリーアンソロジー。
一つ目のエピソード「MY NICKNAME is BUTATCHI」に出演する中川は「映画では一番最初のエピソードなので、遅刻すると終わってしまいます。最初から間に合うように来ていただければ」とアピールして笑いを誘い、三つ目の「サムシングブルー」で斎藤工と共演する広瀬は「せりふが一切なく、自分の中でもとても挑戦的な役でした」と振り返った。
とっておきの片思いのエピソードを問われた清水が「100パーセントかなわないような片思いを1年ぐらいずっとしていたときがあって、だんだんと悟りが開けました」と明かすと、新川も「めっちゃ分かる! 入学式で一目ぼれして中学3年間片思いをしていたけど、元気でいてくれればいいなって何も望まなくなって。卒業式でも言えなかった」と明かし、互いに盛り上がった。
また、物語をつなぐラジオのパーソナリティーを演じる加藤は、この日の舞台あいさつでも司会を務め、「片思いとストーカーの違いって何? われわれの若いころは“好きな人を何日も何日も駅で待ち続けた”という歌詞があってすてきだなと思っていたけど、昔のすてきなエピソードも、今だと怖い話になっている。どのあたりから(ストーカー)なの?」と若手キャスト陣に素朴な疑問をぶつけた。
これに対して桜田は「相手に不快感を与えたところからアウト。その、ずっと見ているのが怖いという気持ちは分かります」と持論を展開し、清水も「不快感を与えるところからというのが模範解答で、個人差かな。片思いなら自分の気持ちを押し付けるばっかりじゃないと思う」と真剣に答えた。
映画は7月2日から新宿バルト9ほか全国公開。