(左から)竹本聡志監督、大野拓朗、島崎遥香、高橋メアリージュン

 映画『ホーンテッド・キャンパス』の完成披露試写会が14日、東京都内で行われ、出演者の中山優馬、島崎遥香、大野拓朗、高橋メアリージュン、安井謙太郎(ジャニーズJr.)、竹本聡志監督が登壇した。

 本作は、大学のオカルト研究会を舞台に、お化けが見えちゃうヘタレな大学生・森司(中山)が、大好きな後輩こよみ(島崎)のために呪われたキャンパスの謎を解決していく、青春オカルトミステリー。

 本作で映画初主演を果たした中山は「すごくヘタレの大学生の役だったのですが、やってみたらすごくやりやすかった。何でこんなにもやりやすいのかなと思ったら自分の中にすごくヘタレな部分、共鳴する部分があるんだなと気付いた」と役柄と自身との共通点を挙げ「楽しくやらせてもらいました」と笑顔を見せた。

 また「お化けが見えるということを除くと普通の大学生。街中でも、大学生の方を気を付けて見るようにしていました」と話すなど、役作りにも余念がなかった様子。リアクション演技については「森司というのはお化けが見えるとものすごく驚くんですけど、僕自身も虫が大嫌い。虫が出た時に(森司と)同じように驚いているなと思って…」と普段の自分を役に投影したことを明かし「お化けと虫は、ある意味同じ」と笑わせた。

 さらに、小さいころには霊感があったという中山は、撮影を通じて「その感覚が戻った」と告白。「この撮影が終わって、2、3週間ぐらいの間だけ、本当に見えるようになったんです。シャドーマンなんですけど。ある日、ベランダを開けたら、そこにテーブルといすを置いているんですけど、そこに座っていたんです。最初はびっくりしたんですが、全然怖くなかったんです。何をするわけでもないので。放っておいたら、結構、10人ぐらいで住んでました」と驚きのエピソードを披露。

 「僕が気付くとお化けがいなくなっちゃう。いなくなっちゃうというのも変だけど、最終的には気付いても、気付いていない振りをしてあげていました」とお化けへの“気遣い”を明かし、笑いを誘った。

 これに続いて安井も「撮影中にはいろいろありました。静かなシーンなんですが、本番が始まるとラジオの音が聞こえる。(撮影を)やめると(ラジオの音が)止まる。3回ぐらい続いた。結局あれは(原因が)分からずじまい」と不思議な体験を述懐。

 大野が「さっきもあったよね。みんなで控室からエレベーターで降りてくる時に…」と、この日も、不可解な現象が起こったことを明かし、中山が「“ホーンテッドエレベーター”に気をつけてください」と締めくくった。

 映画は7月2日から全国ロードショー。