『PROVIDENCE』ではもはや我慢できなくなった尋がついにトップスを脱ぎ、半裸に。メロディアスな曲に乗せて拳を突き上げるフロアに、カラフルに瞬くライトが美しい。『Empty glass』では、セクシーに腰を振りまくる尋、ステージ上を跳びはねるMasa、頭を振り乱して叩くNatsu、センターで絡み合いながらリフを披露するCazquiとDaichi……メンバーもテンションを上げきっている様子。

どっしりした存在感でバンドを支えるMasa(Ba)

「てめぇらやることはわかってんだろうな!?」と煽られて大きな手拍子がわき起こった『UNBREAKABLE』ではフリーエリアも他のエリアも関係なく、盛大なモッシュが発生する。

そして本編最後の曲では、「ラスト!」の声を聞いた途端、自主的に左右に分かれるフロア。そう、ノクブラの『VENOM』では本格的なウォール・オブ・デスが見られる。「てめぇの目の前を見ろ。今からぶっ潰すヤツの顔が見えているか!?」と尋が煽ると、かけ声で一斉にフロアがぶつかり合う!

汗を光らせながら渾身のドラムプレイを披露するNatsu(Dr)

このとき、転んだり倒れたりする客が(上から確認する限りでは)一人もいないのが、ノクブラファンのすごいところだ。シンバルをたたき割る勢いで打ち鳴らすNatsuのリズムに合わせて、惜しげもなく披露される尋のデスヴォイスに多くの手が挙がる。

本編の演奏が全て終わると、メロイックサインを掲げたり、さまざまなものを放り投げながら、ステージから去って行くメンバーたち。客席は大きな拍手と声援を贈りながら、即座にアンコールを開始する。