お菓子を食べる前に紅茶かコーヒーを半分飲む
会社で小腹が空いたときのお供に、甘いお菓子を選ぶ男性も多いです。
誰かのお土産が回ってきたり、取引先から菓子折をもらったりと、実は会社は甘いものの宝庫。避けるほうが難しいかもしれません。
でも、回ってきたものを次から次へと食べていると、明らかに糖分の摂りすぎで、血糖値が急激に上がってしまいます。何か対策はあるのでしょうか。
「甘いものを食べる前に、野菜のようなものを先に食べておくと、血糖値の上昇が緩やかになります。血糖値が急に上がると、体がそれを下げようとインスリンというホルモンを出しますが、うまくいかないと下がりすぎることもあります。
その上がり下がりが激しくなると、糖尿病になるおそれも」
とはいえ、会社でお菓子の前に野菜を摂取するのは難易度高め。
そんなときは「血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できる紅茶やコーヒーを一緒に飲むといいですよ」と平松先生。ただし、砂糖を入れるのはやめて、お菓子を口に入れる前に半分程度は飲み干しておくこと。
これなら簡単にできそうです。
お酒を飲むなら1日1合まで
会食や飲み会に飲酒はつきもの。飲みの場で(お酒が飲めるのに)ソフトドリンクを頼むのもちょっと……と思いますよね。
できれば休肝日を設けて体を休めるほうがいいけれど、毎日飲むなら飲酒量を抑えれば問題ない、と平松先生は話します。
「具体的には、ビールでいうと中瓶1本程度、日本酒でいうと1合程度、焼酎でいうと水割りにしてコップ1杯程度でしょうか。飲むときにお酒だけではなく、お水を一緒に摂取するのがいいですね。
また、アルコールによるダメージを治してくれるアミノ酸やアルコールを分解してくれる亜鉛、お酒を飲むと減ってしまうビタミンBを摂取するのも大事です」
ビタミンB(B1)はもも肉やひれ肉、海苔、枝豆などから、亜鉛は牡蠣やレバーから摂取できます。もし選べるなら、お酒と食べ合わせるのが望ましいメニューを。
食べるものが体を作ります。外での食生活に頓着しない旦那さまならなおさら、健康を保つ食のアイディアをレクチャーしてあげてくださいね。
彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長。昭和大学大学院卒・医学博士・眼科専門医。昭和大学兼任講師。『クマや充血は毎日5分で消える! 39の心がけ』、『1日5分かけるだけ!! 100円メガネで視力は改善する!!』など著書多数。