きゃりーぱみゅぱみゅに代表されるカワイイ(Kawaii)ムーブメント。
それはいきなり降って湧いたものではなく、文化としてずっと昔から受け継がれていたものなのではないか――。
注目が高まっている昨今だからこそ、現在の視点から〈カワイイ〉を検証する動きが各地で広がっているように思えます。
たとえば金沢21世紀美術館では「Olive1982-2003 雑誌『オリーブ』のクリエイティビティ」、弥生美術館では「大正から始まった日本のKawaii(カワイイ) 展」が開催中です。
そして今回紹介するのが「増田セバスチャンが見つけた「もうひとつの内藤ルネ」展―Roots of “カワイイ”」です。
現在、国内外から熱い支持を受ける、日本的な〈カワイイ〉の礎を作ったクリエイター・内藤ルネ。
ルネといえば「ジュニアそれいゆ」の表紙に代表される大きな瞳の明るい少女絵が有名です。
一方でこの展示会は、看板に使用されているちょっと憂いを持った瞳の少女絵を見ていただけるとわかると思いますが、明るい少女絵のイメージとはちょっと違った、文字通り「もうひとつの」内藤ルネを感じることができるものになっています。
明るい少女絵とはちょっと違った雰囲気。この展示会を監修した増田氏にとって、内藤ルネのイメージカラーは紫なのだそうです。
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