結婚生活の中では、どうしても避けられない夫婦の衝突やケンカも起こりますよね。言い争うストレスから逃げたくて「私が我慢すればいいや」と流してしまうと、いつしかそのストレスに耐えきれなくなって離婚を考えることもあります。
夫婦のケンカは、「お互いに我慢しない」のが最初のルール。円満な関係を築いている夫婦に、きちんと気持ちを伝え合うコツを聞いてみました。
1.伝える前にひと呼吸おく
「我が家は、夫も私も短気ですぐケンカになりがち。
夫が晩ごはんのあとでゴロゴロしているのを見ると『お皿くらい洗ってよ!』と怒鳴りたくなりますが、そんな言い方で夫が動いてくれたことはなくて、『こんな言い方じゃ自分でもやらないよなぁ』、と思いました。
今は、『私がお皿を洗うから、お風呂の用意をしてくれない?』とお願いしています。これだと“自分だけがやる“じゃないので、夫も動いてくれます。
文句を言いたくなったら、まずひと呼吸入れて言い方を考えること。私が変わったので夫も同じような伝え方をするようになりました」(38歳/販売)
「自分でもやらないのに、夫が動くはずがないよね」とこちらの女性は笑っていましたが、「こんな伝え方をしたら夫はどう思うか」は、余計な言い争いを避けるための大切な考え方。
怒りがあるときでも、まずは自分が冷静になって夫に届くような表現を考えることで、言われた夫も行動しやすくなります。
自分が変わることで夫にも変化が生まれるのは、良い流れですよね。
2.間違っているときはきちんと伝える
「夫はせっかちなところがあって、ケンカになってもその場で強引に結論を出そうとするんですよね。それがストレスで言いなりになっていましたが、私の意見を聞かない姿に腹が立つのは抑えられなくて。
『お互いが残業で子どもの迎えが遅くなるときにどうするか』でケンカになったとき、『そのときに空いている親にでも頼めばいいだろう』で終わらせようとしました。
なので『待たされる子どもの気持ちも考えてよ。遅くなるときに何て説明する気なの?まずはお互いの親に迎えをお願いするのが筋だし、先生にも伝えておかないといけないのよ』ときっぱり言ったら夫は黙りました。
結局、ご両親からも私が正しいことを言われたらしく、今はすぐ解決するより状況を考えて発言するようになりました」(34歳/セールス)
こちらの言い分を聞かない夫をそのままにしておくと、何でも自分の考えだけで解決できると思いこむようになります。
こちらの女性は、「夫が間違っているならちゃんと言わないとダメね」と話していましたが、正しい筋道を通す意見は夫の心にも刺さりやすく、また周囲にも受け止めてもらえるもの。
問題が起こればすぐ解決したい気持ちはわかりますが、自分たちの都合で決められないことなどはきちんと話し合わないといずれ同じことでつまずきます。
意見を出し合うこと、間違っているなら指摘を恐れないことも、ストレスを溜めない考え方なのですね。