東京国際フォーラム・ホールCにて11月9日(土) 10日(日)、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて11月11日(月)に開催される「舞台フラメンコ~私の地アンダルシア」。本公演のリハーサルレポートが到着した。
世界一に輝いた日本人フラメンコダンサーSIROCO(シロコ)と現代フラメンコ界を代表するJUAN DE JUAN(ファン・デ・ファン)による【舞台フラメンコ~私の地 アンダルシア】が11月9日(土)、10日(日)東京国際フォーラム・ホールC、11日(月)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて開催される。公演を1週間後に控え、ファン・デ・ファンが来日。
ファン・デ・ファン(以下、ファン)が来日公演を行うのは2013年以来6年ぶり。今回は、由緒あるスペインのフラメンコ国際コンクール、第23回「アニージ ャ・ラ・ヒターナ・デ・ロンダ」で日本人男性舞踊手として初優勝を果たした盟友SIROCOとの共演。
ファンは取材日前日の11月1日に来日。到着後に早速、大好きな寿司を食べて英気を養ったそうだが、時差ボケもあり、昨晩はほとんど眠れなかったという。しかし、今回にかける意気込みは相当なもので、側から見ていても非常にモチベーションが高い。
この日はファンによる、バイレ(群舞)5名の演技指導。事前に練習してきたものを、ひと通り踊った後に、修正を加えていく。日本人ダンサーのレベルの高さに満足感を示しつつも、完璧主義者のファンらしく、口でメロディとリズムを刻みつつ、細部に渡るまで細かい指導を行う(本公演で彼は音楽監修も務めている)。
素人目にもステップが非常に難しいのだが、そのステップが極まると確かに心地良い。納得いくものができた際に「!Ese!(それだ!)」とそれぞれに声をかけているのが印象的だった。ファンがソロを踊る場面はなかったものの、演技指導で見せる、複雑かつ、力強くも、正確なステップは、それだけとっても、嘆息ものの素晴らしさ。本番に期待感を抱かせつつこの日のリハーサルは終了した。
カンテ(歌)、ギター、パーカッションといったフラメンコに欠かせない各パートを務めるスペイン人の来日もまもなく。スペイン×日本による一流アーティスト総勢14名で紡ぐ「舞台フラメンコ~私の地 アンダルシア」。ぜひ、期待したい。
大阪公演は、完売。東京公演のチケットは、ぴあにて販売中。