――活動休止の間、KAMIJOさんはソロ活動をされていましたし、各メンバーの方の活動はご覧になられましたか?
KAMIJO:もちろんです。常に活動を見て刺激しあって、それを自分の活動の中に持ち帰ることが出来ましたし、すごく刺激的な存在でしたね。逆に一緒にやっていたらできない刺激ですよね。いい意味でライバルになれたと思いますし、それは収穫だったと思います。
――ご自身もソロ活動で様々なミュージシャンと競演されていましたが、それも刺激になりましたか?
KAMIJO:刺激というか、まず勉強になりました。自分自身、バンドメンバーにまかせていた部分があったのですが、ソロをやることでより音楽の細かいところまで見つめ直すようになりました。その上で素晴らしいミュージシャンたちとご一緒させていただくことで、自分に必要なことが見えてきたり、自分のやるべきことも見えてきたりしましたね。
もちろん、ソロ活動は今後も継続していくんですけど、本当にこれからのVersaillesの活動のためにもなったと思いますね。
――8月7日、舞浜アンフィシアターライブの構想はもう決まっていますか?
KAMIJO:Versaillesというバンドは、メタルバンドに思われがちなんですけど、メタル出身のメンバーももちろんいますが、僕たちは根っからの「ヴィジュアル系」なので、僕らが「ヴィジュアル系」というものを立て直すくらいのつもりでがんばりたいとは思っています。
ヴィジュアル系をカテゴライズしたいのではなくて、音を聴かせて、暴れるだけではなく、魅せる部分を含めてのライブというか、VersaillesのVがV系のVといわれるくらいのライブをやりたいなと思っています。
――新しいアーティスト写真もVersaillesの美意識にあふれたものになっていますね。
KAMIJO:馬に乗るという発想は、僕たちがこれから攻めていく、進軍していくという意思の現れた写真なんです。馬の名前は「かんべえ」だったかな、意外と日本的な名前だったんです(笑)。
Versaillesとして、ヴィジュアル面はただ綺麗でカッコいいというだけでなくて、写真1枚で伝わるというもの、伝えられるものはあると思うんです。そこは出せたかなと思います。
――アーティスト写真で世界観を表現できるのもヴィジュアル系の良さですものね。
KAMIJO:とくに僕が復活するまでの間で、一番意識したのは、写真を、陰を作るという部分です。
光で綺麗にぴかっと飛ばせば、誰だって綺麗になるんです。そうではなくて、ストーリー性やメッセージ性を込めたものにしたくて、ライティングはこだわりました。
僕たちも常に写真にメッセージ性やストーリー性を感じさせることができていたかというと疑問で。ソロをやっていた間、いかにヴィジュアルにメッセージを込めるかというところを、ずっと考えて活動してきたんです。それがこれからのVersaillesにも活きていけばいいなと。
――ひとつひとつのこだわりがあるのですね。
KAMIJO:衣装も含めて、今回は今までのVersaillesの中で豪華絢爛なものになりましたね。
――楽しみです。
KAMIJO:「これぞVersailles」という形になっています。