『光のシュプール』

ここでもう一度スクリーンに映像が。Negiccoが久々にNHKホールに帰ってきた、2015年2月の「Music Japan」。ここで、最初の構成をもう一度持ってきたんです。またしても心憎い演出!

オフィシャルショット

Negiccoの目の前で繰り広げられるステージと、シンクロするようにMJに出演したNegiccoが映し出されます。一瞬、カメラが後ろからNegiccoを写し、客席を映し出します。ああ、この景色を、今Negiccoが見ているんだ!と思うとなんだか目頭が熱くなりました。

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この景色が見たくて、この場所にもう一度立ちたくて、何年も何年も、小さなステージに立ち、何回も何回も新潟と東京を行き来してきたんです。そしてその経験は、この1年半の間も着々と積まれてきました。ベテランでありながら日々、成長しているグループなのが、Negiccoの強みなんです。

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Negiccoの長い歴史を考えれば、つい最近のようなMJ出演。そこからも大きく成長して、そして今、ここに帰ってきた!まさしく「ただいま!」と言いたくなるライブ。本当に、存在すること自体が物語上の奇跡のようなグループだと思います。

大きな余韻を残して、NegiccoとNEGiBANDの面々はステージを去ります。もちろん、ここで終わるわけにはいきません。ここからはアンコールパート!この時点で、もう2時間半ほど経過していたような…。なんという特盛ライブ!

アンコールも特盛!そしてラストには衝撃の発表が

残念なニュースと嬉しいニュース、どちらもあったMCタイム

いつもの「アンコール!ねぎ!」が響き渡り、Tシャツ姿のNegiccoがステージに帰ってきます。まず、最初にNao☆さんから「言っておかなければいけないこと」が。この1年で、武道館に立つことは厳しい、ということ。焦るわけではなく、いつか胸を張って武道館に立ちたい、という言葉でした。

武道館に立つアイドルが増えていく中で、この発表をするのは勇気が要ったと思います。取り残されるような、いつ出来るかわからない、という不安もあるでしょう。ただ、Negiccoでい続けたいとも明言してくれました。これが何よりうれしい一言です。

そして、こんな発表をしてもグループとしてのスタンスにズレがないところは、さすがNegiccoだとも思いました。ゆっくり、着実、あきらめない、ギブアップしないのがNegiccoなんです。

さらにここでもう一つお知らせが。CMに起用し続けているサトウ食品さんの、新CMが完成、さらにその初披露まで!というわけで拝見したのですが、なんともテクノポップな3人の姿。おおっ、着実に先輩の後を継いでいるな、と感じました。サトウ食品さん、いつも感謝です!

『自由に』&『恋のシャナナナ』

いろいろな発表をし終わって、3人も少し肩の力が抜けたでしょうか?お次は、客席もステージも一体になって騒げる『自由に』。みんなの弾ける笑顔と思いっきりの声が眩しいです。

さらに続いて『恋のシャナナナ』。connie節が楽しめるディスコチューンで、会場全体でタオルを回します。connieさんのタオル曲は、『トキメキ★マイドリーム』からずっと間違いないっ!!満面の笑顔を見せる彼女達、とてもキュートです。

ちょっと前の基準であれば「アイドル」というにはちょっとお姉さん年齢の彼女達ですが、今のご時世なら、まだまだアイドル活動をガンガンやれると思います。そういう意味では、年齢に縛られづらい、とても良い時代になりました。

『ねぇバーディア』

いよいよ最終盤。この曲をまだやっていませんでしたね、『ねぇバーディア』!すでにライブは3時間近く、振り絞るように歌うMeguさんにちょっとグッと来てしまいます。みんな、全身全霊でこの場に立っている…。

この曲中に、なんとも粋な演出がありました。後半のセリフ「ねぇ、バーディア」が、「ねぇ、Mikuちゃん」「覚えてる?」「あの、ポップジャムの日のこと!」と変えられていたんです。これには古くからのファンは思わず涙した方も多かったのではないでしょうか。

2004年にポップジャムに出演した時、Negiccoは4人組でした。当時のメンバー、MikuさんはNegiccoを離れることとなりましたが、残った3人はそれからずっとNegiccoでい続けているんです。

その3人から、同じNHKホールに立った同志として、一人の同年代の女性として、立場は違えど精一杯に生きているMikuさんへのメッセージ。とても強く、温かでした。

最後に3人それぞれから今日の感想が。Nao☆さんが、しっかりとMikuさんについて語り、そしてPerfumeについても語る、という、こういう大事なところでリーダーらしい発言をしてくれるところ、本当に頼もしく感じます。

『私へ』

ラストは、真藤敬利さんのピアノに、3人の声のみが乗って『私へ』。彼女たちの辛さ、孤独さ、そして苦闘するが故の美しさが伝わってくる楽曲。会場中からすすり泣くような声が聞こえます。

武道館でのライブという大きな夢を、少し先に置いて、また一つ一つ、自分たちの速度で進んでいこうとする彼女達。これからも、その物語を目撃したい…と思いました。すごいグループです。

3人がステージを去ったあと、スクリーンにはエンドロールが。こんな立派なエンドロールを作るほどのワンマンライブを開催した、というのも感慨深いですね。エンドロールに流れるスタッフの中には、NHKの方もいらして、本当にいろいろな方の力で今回のワンマンライブが成功したことを改めて感じました。