夫にイライラしたら実践したい3つのステップ
夫にイライラしたり、ひどくストレスを感じてしまったり…。そんなことを毎日繰り返しながらも、解決策が見いだせなくなっている妻に向け、まごころさんに3つのステップを教えていただきました。
1.夫になりきって俯瞰してみる
まごころ「夫を『自分の夫』として見る目線を一旦どこかに預け、『自分が夫だったら…』と丸ごとチェンジして1日を擬体験してみましょう。
朝から帰宅、さらに翌朝までの夫を、睡眠時間を含めて時間経過ごと妄想し、夫そのものになりきったつもりで俯瞰して見てみるのです。そうすることで『私だって、こんなに頑張っているのに~!』という妻の気持ちへの見方が少し変わってくるかも知れません」
2.自分の素直な心の声を聞く
まごころ「いちばん大切な考え方は『本当はどうなりたいの?』とあなたの素直な心の声を聞くこと。アドラー心理学でいう『目的論』という理論を用いたアプローチです。これはシンプルで最も早い心のおさめ方であり、おすすめです。
原因はあるでしょう。イライラもするでしょう。でも、あなたの夫は、あなたのイライラをぶつけたら、優しく抱きしめて、ゴメンね、わかったよ。君の望み通りにするよ。なんてなかなか言ってくれませんね。
だったらあなたが、イライラや怒りの中にある『本当はどうしたいのか』に気づきましょう。自分の心の声を自分で聞いてあげるのです。ここで大切なのは、原因を探すのではなく、本当はどうしたかったのか、二人がもっとどうなりたいのかに集中すること。そこがポイントです」
3.素直な気持ちを夫へ伝える
まごころ「そして1で相手の状況を一旦踏まえ、2で気づいたその素直な『本当はどうしたかったのか』という気持ちを、『自分の気持ち』として伝えます。
そのほうが、結果として早くあなたの思いは伝わりますし、結果として、夫にイライラをぶつけるより、格段に理解し合え、望みに近づくことを実感していけるでしょう」
本当の意味で夫への思いを自分の中で改善したい、と悩んでいる人は、きっと参考になったはず。ぜひ実践してみましょう。
まごころ「あなたのイライラは『夫への愛しさ』そのもの。
朝『いってらっしゃい』と見送らなかった夜に、夜『おやすみなさい』を言わないで寝た朝に、またお互いの命のある保証はどこにもないのです。
1日の始まりと終わりには、あなたの愛している気持ちが、愛という形として、伝わっていきますように。」
【取材協力】まごころ 貴子さん
助産師・アドラー心理学 研修講師・カウンセラー
命の現場を見てきた眼差しを『0次感情®』と提唱。講演会・セミナーやカウンセリングでは、涙と笑顔に溢れ、いつしか愛と許しのまごころ 温泉と呼ばれるように。子育ての悩みを抱えている根元に、夫婦関係の不和が発端である事に注目。
セクシュアリティーの専門家でもある助産師として子育てセミナーだけでなく、アドラー心理学に基づく夫婦関係セミナー・セッションも開催している。遠隔セッション・出張可。