子どものこと、家庭のこと、将来のこと…夫と話し合いたいことはたくさんあるのに、「自分ばっかりしゃべっていて、夫と会話が弾まない…」こんな不満をお持ちのママは多いのでは?

夫が無口になってしまうのは、もしかしたら妻のコミュニケーションのやり方に問題があるのかもしれません。

今日は一般社団法人日本聴き方協会の代表理事で、コミュニケーションに関する本を多数出版されている松橋良紀さんのお話を参考にしながら、『会話の弾む夫婦になる妻のコミュニケーション術』をお伝えします。

こんな聴き方が夫を無口にさせる!NG聴き方

夫との会話が弾まないという女性は、「まずは自分の話の聴き方を振り返ってみることが大切」と松橋さんは言います。

人は、聴かない人には話さないのです。あなたの聴き方は、知らず知らずのうちに夫の話す気を削いでいるのかもしれません。

×1. ながら聴きをする

スマホを見ながら、テレビを見ながら、子どもに御飯を食べさせながら…。夫が話しかけてきたとき、こんな『ながら聴き』を繰り返していませんか?

『ながら聴き』をされると、人は「本当に話を聴いてもらっているのかな?」と不安になります。また、「自分の存在が軽く扱われている」と思います。

人の話は、顔を見て聴くのが基本です。夫が話しかけてきたときは、いったん作業の手を止めて、目を見て話を聴きましょう。

もしどうしても手が離せないときは、「ちょっと今急ぎで返信しないといけないメールがあるから、これ終わってからでいい?じっくり聴きたいし」と伝えましょう。

そうすると気持ちよく話の続きを聴かせてくれます。

×2.「だから言ったでしょう」「大体あなたは~」とダメ出しをする

パートナーの欠点や弱点は、嫌というほど分かるもの。夫が仕事の愚痴など話してきたら、イライラしてしまい、「だから言ったでしょう」「大体あなたは~」とダメ出ししてしまいたくなるかもしれません。

しかし、男性が女性に仕事の愚痴など話してくるときというのは、ダメ出しをしてほしいからではありません。アドバイスがほしいわけでもありません。ただ、自分のがんばりを認めて欲しいのです。

ダメ出しばかりしていると、夫はそのうち「どうせ責められるだけだから」と、妻になにも話さなくなります。

夫の言動にダメだしをしたくなっても、ぐっと我慢。

代わりに、「そうだったの、大変だったわね」など、ねぎらいの言葉をかけてあげましょう。そうすることで驚くほど夫はいろいろ話してくれるようになります。

×3.「そういえば私も~」と自分の話にすり替える

会話の途中で、「そういえば私も~」と自分の話をしてしまっていませんか?いわゆる『会話泥棒』です。会話泥棒は、相手の話す気を削ぐ行為です。

女性同士の何気ないおしゃべりならそういうこともアリですが、男性の場合、話を途中で奪われると、「俺の話がおもしろくないからだ…」となり、それ以上話をしてこなくなります。そして聞き役に回るのです。

夫が話をし始めたときは、途中で自分のことを話したくなっても、ぐっと我慢です。最後まで話を聴いてあげましょう。