2.彼女を傷つけている現実に気がついた
「いま付き合っている彼女は、バリバリ仕事ができて俺より収入が良く、それがコンプレックスでした。
デートの約束も相手の仕事で延期になることが多くて、ストレスが溜まってしまい会社でいいなと思う後輩の女性に声をかけていました。
相手もその気になってくれて、仕事帰りに食事に行ったり彼女が仕事の日にふたりでドライブに行ったり、浮気だけどあまり罪悪感はなくて。
でも、ある日彼女から『あなたが知らない女性と一緒にいたって聞いたけど、浮気したいなら別れてからにして』とLINEが来たんですね。
『忙しくて会えないのは悪いと思ってる。毎日LINEや電話で話せるのが私にとってはがんばれる力になっていて、すごくありがたかった。でも、別の女性がいるなら諦めるから』
って書いてあって、自分のしていることが彼女を苦しめているんだって気が付きました。
俺がコンプレックスを持っていることを知っていて、彼女が忙しいときはなんとなく仕事の話は避ける雰囲気になっていたけど、それでも想っていてくれたのだなと思うと軽はずみに後輩と浮気している自分が恥ずかしくなりましたね。
後輩には謝って別れて、今は彼女にどう謝罪するかを考えています」(32歳/土木)
コンプレックスを感じるのは仕方ないとしても、そのストレスを浮気で発散するような自分では、いつまでも彼女と対等にはなれません。
そんな自分に気を使って言わないだけで、実は彼女のほうはしっかり愛情を持ってくれていたなんて、浮気したあとに知れば後悔しかないですよね。
彼氏に浮気されて平気な女性なんていません。コンプレックスから目をそらすのではなく、真摯に向き合う姿勢を持つのが何より自分のためといえます。
3.明らかに妻の態度が変わった
「家庭は安定しているのですが、妻といても昔のような楽しさを感じなくなり、ちょっと刺激がほしいなと思っていました。
会社の取引先の女性と仲良くなり、こっそりLINEで口説いていたのですが、ある日妻に嘘をついてその女性と食事に行った晩から、妻の様子がおかしくなって。
俺の目を見ないで話すし距離を空けて座るし、明らかに避けられているなと思ったけどまさか俺の浮気が原因とは思っていなかったです。
でも、ある日お風呂上がりに妻が俺のスマホを持っているのを見て、LINEを見られたかも、と不安になりました。
信用してロックもかけていなかったし、でも確認するのも怖く、どんどん冷たい態度をとる妻を見ていると“離婚”の文字が浮かびましたね。
浮気相手の女性とはすぐに別れてLINEも削除したけど、妻の態度は今も固いままです。
もし見られていたら、と思うといつ何を言われるのか恐ろしくて、今は浮気したことを後悔しています」(37歳/配送)
「信用していた」のではなくナメていたのだろう、と思うのですが、そんな油断が妻の変化を引き起こします。
よそに刺激を求めるなら、離婚してからが筋ですよね。それが妻に対しての誠意であり、安定のうえで別の女性と遊ぶことをよしとするのは、いずれ離婚を切り出される側になっても文句はいえません。
いつまでも続くその不安が、浮気の罰だともいえます。
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自分勝手な理由で浮気や不倫をすれば、そのツケは必ず自分に返ってきます。
後ろめたい関係の恐ろしさは、「バレているのかいないのかわからない」点にもあり、その不安はずっとつきまとうもの。
安易に刺激を求めるのは関係への甘えでしかないのだと、もう一度自分のやっていることを省みる必要があります。