3.自分も同じように浮気・不倫をしている
「真面目だろうと信頼していた夫が、同じ職場の女性と『次はいつ会える?』『早く抱きしめたい』などと会話しているメールを見てしまい、ショックでそのときは離婚を考えました。
でも、離婚の準備を進めているとあれこれ考えることが多くて疲れてしまい、また離婚してと夫に言えば反対されるのが目に見えていて、それを想像するとやる気が萎えてしまい……。
そんなとき、夫の浮気について相談していた男友達と肉体関係を持ってしまいました。
いけないとは思ったけど、『どうせ夫も不倫しているし』と腹が立つ気持ちがあり、結局現在もズルズルと続けている状況です。
夫に対する愛情ですか? さすがに浮気を知る前のようなまともな気持ちは持てないし、正直あっちから離婚を切り出してくれれば一番楽だな、というのが実感です」(40歳/総務)
夫の浮気を知り、離婚ではなく自分も同じく不倫する既婚女性のケースは少なくありません。
それで溜飲を下げることはできても、やっていることは夫と同じく責めを負う浮気であり、いわば「同じ穴のムジナ」ともいえます。
それまでは安定した家庭だったと振り返るこちらの女性ですが、それに甘えて夫が浮気しているのであれば、離婚を切り出す可能性も低いでしょう。
愛情を失った夫婦関係がどこまで続くのか、辻褄の合わない時間に夫が気がつくのも、そう遠くないかもしれません。
*
愛する夫が別の女性と浮気・不倫していると知れば、やはり悲しく不安だし、離婚を考えるのがまともだといえます。
ですが、離婚をかなえるにはネガティブな事柄や感情が多すぎて、心が折れてしまう人も多いのが現実です。
それでも、夫の浮気・不倫問題を放置するのが正常だとはいえず、そこから逃げて後ろ向きな行動に走っても、結局は苦しみが増すだけです。
どんな事情があれ、今のふたりの状態を冷静に見る強さが自分を愛するためには必要。
歪んだ気持ちでただ夫婦を続けるより、自分自身のために関係を見つめ直す勇気を持ってほしいと思います。