夫が浮気・不倫をしていることは知っているけど、離婚は考えないし、話し合いや別居もせず一緒に暮らしている。
「平気なの!?」と驚きますが、そもそも夫に関心がなかったり、自分も浮気・不倫をしていたりと、妻にもさまざまな理由がありました。
それでも、お互いに心の通わない夫婦はどこかすれ違いが多くて寂しいのも現実です。
夫の浮気を放置する妻たちのリアルについて、ご紹介します。
夫の浮気・不倫から目をそらす妻たちの日々とは?
1.「私のほうが上」と思うとイライラしない
「夫のスマホにマッチングアプリが入っているのを見てしまい、中を覗くと既婚者の女性と連絡を取り合ってホテルに行っていることがわかりました。
びっくりはしたけど、以前からあやしい行動は多かったし、“やっぱりか”というのが正直な感想。そこまで大きなショックはありませんでした。
妊娠中も一度浮気をした過去があるし、そのときから夫への関心はないのを実感しています。
むしろ、不倫の証拠をつかんだことで私のほうが一枚うわてだと思うし、いずれ慰謝料を取って離婚してやろうと考えています」(35歳/公務員)
「どうして結婚生活を続けるの?」とこちらの女性に尋ねると、
「今すぐ離婚するのは簡単だけど、お金(慰謝料)を取らないと気がすまないし、そのための確実な証拠が揃っていないから。
夫のことは同居人と割り切って暮らしています」
と返ってきました。
過去の浮気が忘れられず、そのときから愛情や信用をなくしている状態で、今回ふたたび夫の浮気を知って「やっと離婚の踏ん切りがついた」というのが女性の本音。
「何も知らずに不倫相手と過ごしている夫」を冷めた目で見られることが、女性の自尊心を支えているともいえます。
2.過去に不倫をしていた自分に責める資格はない
「夫がおかしいなと思ったのは、“仕事の取引先”という女性と休日の朝早くから会うようになってから。
『業務の打ち合わせで』って言うけど、ふたりがおしゃれなカフェで仲睦まじくモーニングを食べているのを私の友人が見て報告してくれて、どう考えても仕事のお付き合いじゃないだろうなと思っています。
悲しいし問い詰めたい気持ちはあるのですが、実は私も過去に独身男性と不倫をしていたことがあり、正面から責める資格はないと思っています。
そのときはバレずに不倫は終わりましたが、今でも後悔しているし、夫を責めたら私も過去の不倫を打ち明けてしまいそうです。
つらいけど、そのうち終わるだろう、解決するだろうと思って我慢するしかありません」(34歳/サービス)
夫を責めたくても、自分の過ちを思い出せば引け目を感じてできなくなる。確かに、夫を騙していた点ではその資格はないとも思えます。
ですが、不満を抱えつつ今の夫を許していても、浮気相手との関係は進むばかりだし、いずれ目をそらせなくなる結果になるかもしれません。
今の女性は、我慢ではなく「過去のことを責められる自分」から逃げている状態です。
そんな気持ちで夫婦生活が続けられるのかどうか、過去の精算と離婚を正面から見つめる勇気がいるのでは、と思います。