アルルカン・奈緒(G)

フロアの明かりが急に消えるとSEが鳴り響き、堕門(Dr)、祥平(B)、奈緒(G)、來堵(G)が登場。拳を掲げ歓声をあげるファン。

そして最後に暁がステージにたち、ゆっくりとその声、その姿を確認するように耳に手を当ててフロアを見つめる。

「全部やる! 全部よこせ!」と暁が叫び始まったのは『暁』。リズムにあわせて揺れるフロア。

ステージ左右に駆け出す奈緒と來堵。以前に増してコーラスワークの力強さが増した祥平と堕門。ファンもバンドも初っ端からアクセル全開である。

アルルカン・祥平(B)

続いて堕門作曲の『in the dark』では特効のスモークがあがり、暁が咆哮する。

楽器隊もステージ前方に出てフロアを煽る。そういったパフォーマンスひとつひとつが、この4ヶ月の間で彼らの成長を感じさせてくれる。

そしてその勢いを殺すこと無く『墓穴』『「私」と”理解”』と続く。

メンバーを呼ぶ声がフロアほうぼうから上がる中、これまでの人生のなかでアルルカンをやっているこの3年間が一番短く感じたと語る暁。

「僕たちは自分の中で線を引きます、そしていつかその線を越えていけたら」という言葉から、壮大な『境界線』へ。

アルルカン・堕門(Dr)

昨年11月にリリースされたシングル『クオリア』はメンバー全員作曲し、それ以降3月にはシングル『PARANOIA』のカップリングにて來堵や祥平が作曲したナンバーが、6月にリリースされたアルバム『Utopia』はメインコンポーザーの奈緒以外のメンバーそれぞれが作曲したナンバーが収録されている。

もちろんこれらの曲はこの日のセットリストにも組み込まれており、この3年目の間におきたそういった変化も、今のアルルカンの自信につながっているように感じる。

『PARANOIA』、祥平作曲の『独白』でフロアの盛り上がりは加速がついていく。