写真提供:ポニーキャニオン

生きているキャラクター!人形劇ってスゴい!

私は「おかあさんといっしょ」の人形劇ファンなのですが、本作では例年以上に人形劇がスポットをあびるシーンがあることが印象的です。

映像や本といった物語の世界からステージに飛び出してくるガラピコぷ〜とポコポッテイトのみんな、そして客席から湧き上がる歓声が嬉しく、キャラクターをみてほころぶ観客の表情が、変わらないはずの人形の表情のようです。

数カ月ぶりにお友達の前にあらわれたムテ吉・ミーニャ・メーコブが歌う『やっとあえた』、『歩いて行こう』を歌いながら宝物を探すチョロミー・ムームー・ガラピコの3人、その6人が出会い歌いだす『ぼくときみ』。

デッキブラシだけが友達だったムテ吉に、また新しいお友達ができました。

6人とも「おかあさんといっしょ」の人形劇のキャラクターですが、ひとりひとり個性が違います。

出会った6人が駆けていくシーンでは、先頭をきるムテ吉、それを追うチョロミー・ガラピコ、後ろの2人を気にしつつ進むミーニャに、待って〜とついていくメーコブ、ひとり立ち止まるムームーと、ただ走っていくその数十秒にキャラクター性が濃縮されているので、是非注目してみてください。

ステージから出演者たちが去っていった後、四方を観客に囲まれた会場にたたずむだいすけお兄さんが独唱する『ここにいるよ』、見えなくなってしまったお友達を想いながら歌う『夢のなか』、あつこお姉さんと向かい合っただいすけお兄さんが新しい一歩を踏み出す『まほうのくつ』、おもしろいことを探しにいこうよ『ブンバ・ボーン!』、そこからありがとうとがんばれが詰まったヒットパレード、フィナーレに向かっていきます。

強いメッセージがつまったステージであるとともに、ポコポッテイトファンの私にとっては最高のラストステージでした。